金属国際相場情報
LME&NY&SHFEMarketReport
MIRU MORNING EXPRESS 現地6月14日
『中国の弱気な経済指標とドル高に圧迫 Cu反落』
現地時間14日のLMEは、中国の弱気な経済指標を受けて需要鈍化懸念が強まった。中国では中国国家統計局が5月の鉱工業生産を発表したが前年比で +5.0%とおよそ17年ぶりの低い伸びとなったことで景気減速懸念が強まり、これがメタル市場での弱材料となった。一方で米国の米小売売上高が全体の数字は予想を下回りながらも大幅に引き上げられた前回発表分との比較になったことで実際の内容は強気、との見方からドル高傾向が強まったことも弱材料となった。
カッパー3Mは反落。前日はチリ・チュキカマタ銅山のストから小幅高となったが、中国需要減少懸念、ドル高から取引が開始した後は高下を繰り返しながら引けにかけて値位置を切り下げる右肩下がりの展開となり、5,806ドルまで下落。その後、買戻しが見られて5,822ドルで取引を終えている。前日比36ドル安、5,822ドルが終値。これに対し為替109円で理論建値はキロ677円、NYカッパー終値は前日比ポンド2.65セント安2.6345ドル($5,808/t)で理論建値はキロ675円、あわせ国内建値に若干の下げ余地。LME在庫は前日比3,875トン増加、25万2,425トン。
アルミ3Mは続落。LME在庫の大幅減少が続いているが、カッパーと同じく中国需要減少懸念、ドル高が弱材料となった。アジアの時間帯に値を落とした後、中盤から後半にかけては1,770ドル割れに抵抗を見 せる足取りとなったが、後半に入ると値を落とし、一時的に1,760ドルを割り込んだ後、安値に近い水準で取引を終えた。ニッケル3Mは小幅続伸。インドネシア洪水による供給減少と在庫減少は好材料だが、週極需要減少懸念とドル高に上値削られた。
14日の日経平均は反発。前日比84円89銭高、2万1,116円89銭で終えた。米株高や円高一服を好感。地政学リスク重荷。14日のNYダウ平均は反落。前日比17.16ドル安、2万6,089.61ドルで終えた。中国景気減速懸念で。米指標は支え。
JMロジウムは続騰、前日比150ドル高、3,500ドルで引け。
NY金は小幅続伸、銀は反落。金は米中貿易戦争長期化観測や地政学リスクから買われ大幅高となり、未明に1,362.6ドルまで上昇したが、その後米小売売り上げ堅調からのドル高に圧迫され上げ幅を削り小高く引けた。銀は買い先行だったが終盤値を崩してマイナスサイドへ。PGM系はPd7日続伸,Pt続落。Pdは小高い推移から後半上昇。Ptは時間外金堅調に連れたが,日中軟化801ドル台まで下落、戻り鈍く引けた。NY原油は続伸。リグ数減少などで。前日比0.23ドル高、52.51ドルで大引け。
14日のロンドン外為では、対ドル円相場は小反発。前日比10銭円高ドル安の1ドル=108円40~50銭の取引。(現地16:00時点比較)
情報提供会社: I R universe株式会社
『中国の弱気な経済指標とドル高に圧迫 Cu反落』
現地時間14日のLMEは、中国の弱気な経済指標を受けて需要鈍化懸念が強まった。中国では中国国家統計局が5月の鉱工業生産を発表したが前年比で +5.0%とおよそ17年ぶりの低い伸びとなったことで景気減速懸念が強まり、これがメタル市場での弱材料となった。一方で米国の米小売売上高が全体の数字は予想を下回りながらも大幅に引き上げられた前回発表分との比較になったことで実際の内容は強気、との見方からドル高傾向が強まったことも弱材料となった。
カッパー3Mは反落。前日はチリ・チュキカマタ銅山のストから小幅高となったが、中国需要減少懸念、ドル高から取引が開始した後は高下を繰り返しながら引けにかけて値位置を切り下げる右肩下がりの展開となり、5,806ドルまで下落。その後、買戻しが見られて5,822ドルで取引を終えている。前日比36ドル安、5,822ドルが終値。これに対し為替109円で理論建値はキロ677円、NYカッパー終値は前日比ポンド2.65セント安2.6345ドル($5,808/t)で理論建値はキロ675円、あわせ国内建値に若干の下げ余地。LME在庫は前日比3,875トン増加、25万2,425トン。
アルミ3Mは続落。LME在庫の大幅減少が続いているが、カッパーと同じく中国需要減少懸念、ドル高が弱材料となった。アジアの時間帯に値を落とした後、中盤から後半にかけては1,770ドル割れに抵抗を見 せる足取りとなったが、後半に入ると値を落とし、一時的に1,760ドルを割り込んだ後、安値に近い水準で取引を終えた。ニッケル3Mは小幅続伸。インドネシア洪水による供給減少と在庫減少は好材料だが、週極需要減少懸念とドル高に上値削られた。
14日の日経平均は反発。前日比84円89銭高、2万1,116円89銭で終えた。米株高や円高一服を好感。地政学リスク重荷。14日のNYダウ平均は反落。前日比17.16ドル安、2万6,089.61ドルで終えた。中国景気減速懸念で。米指標は支え。
JMロジウムは続騰、前日比150ドル高、3,500ドルで引け。
NY金は小幅続伸、銀は反落。金は米中貿易戦争長期化観測や地政学リスクから買われ大幅高となり、未明に1,362.6ドルまで上昇したが、その後米小売売り上げ堅調からのドル高に圧迫され上げ幅を削り小高く引けた。銀は買い先行だったが終盤値を崩してマイナスサイドへ。PGM系はPd7日続伸,Pt続落。Pdは小高い推移から後半上昇。Ptは時間外金堅調に連れたが,日中軟化801ドル台まで下落、戻り鈍く引けた。NY原油は続伸。リグ数減少などで。前日比0.23ドル高、52.51ドルで大引け。
14日のロンドン外為では、対ドル円相場は小反発。前日比10銭円高ドル安の1ドル=108円40~50銭の取引。(現地16:00時点比較)
情報提供会社: I R universe株式会社