金属国際相場情報
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MIRU MORNING EXPRESS現地6月29日
『ギリシャ、世界同時株安でニッケル急落12,000ドル割れ』
先週末のギリシャ支援協議の決裂により、ギリシャのデフォルト懸念はいよいよ高まり、世界同時株安、リスク回避の手じまい売りでメタル圧迫。しかしニッケル以外は軽微な下げにとどまる。カッパーは横ばい圏内。ニッケルは一気に12,000ドルを割り込み2009年5月以来の安値に。SHFEニッケルの取引ブランドとしてノルリスクのニッケルが扱われるようになることも、SHFEでの玉不足が解消されることになるため下げに拍車かけた。欧州でのニッケル需要の低下懸念も嫌気。JPモルガンの予想した10,000ドルに近づくニッケル。LME後半はドル安に転じたことで安値拾いの買いが入る。
中国人民銀行、27日に0.25%利下げ。ギリシャ首相、支援案受け入れを問う国民投票を7月5日に実施。ユーログループはギリシャの支援延長要請を拒否。ギリシャ政府関係筋、30日期限のIMF融資の返済を行わない見通し。
29日のNY原油先物は急落。前週末比1.3ドル安の58.33ドル。ギリシャのデフォルト懸念、世界的な原油供給過多の長期化懸念などを背景に3週間ぶりの安値水準へ急落。
29日のNY金先物はギリシャのデフォルト濃厚となっていることから反発。前週末比5.6ドル高の1178.5ドル。逃避需要拡大で金に買い入る。パラジウムはさらに下押し、前週末比12.55ドル安の665.45ドル。供給過剰感に加えて欧州での需要減懸念で。
Basemetalはカッパー除いて全面安。カッパーは前週末比31$高の5,775ドル、後場でも上伸。後半はドル安による押上げだが、中国の利下げ、景気刺激策に対する期待が過剰に強く、LMEメタル中、唯一上昇したメタル。ギリシャの次はポルトガルも不安視されており、欧州での銅需要の低下が懸念されるが、相場水準は維持。中国が下半期に公共投資を増やすという期待感はかなり高い。
ニッケルは大幅ダウン。前週末比790ドル安の11,750ドルは2009年5月以来の安値。弱気相場に入っているニッケルだが、SHFEニッケル市場にて玉不足解消でノルリスクニッケルのブランドを取り入れることをSHFEが決定したこともニッケルの下げを加速させた。
アルミは27.5ドル安の1682.5ドルで昨年2月以来の安値。年初来の安値更新。鉛28$安の1762ドル、亜鉛14.5ドル安の2010ドル、スズは375ドル安の14,400ドル。
情報提供会社: I R universe株式会社
『ギリシャ、世界同時株安でニッケル急落12,000ドル割れ』
先週末のギリシャ支援協議の決裂により、ギリシャのデフォルト懸念はいよいよ高まり、世界同時株安、リスク回避の手じまい売りでメタル圧迫。しかしニッケル以外は軽微な下げにとどまる。カッパーは横ばい圏内。ニッケルは一気に12,000ドルを割り込み2009年5月以来の安値に。SHFEニッケルの取引ブランドとしてノルリスクのニッケルが扱われるようになることも、SHFEでの玉不足が解消されることになるため下げに拍車かけた。欧州でのニッケル需要の低下懸念も嫌気。JPモルガンの予想した10,000ドルに近づくニッケル。LME後半はドル安に転じたことで安値拾いの買いが入る。
中国人民銀行、27日に0.25%利下げ。ギリシャ首相、支援案受け入れを問う国民投票を7月5日に実施。ユーログループはギリシャの支援延長要請を拒否。ギリシャ政府関係筋、30日期限のIMF融資の返済を行わない見通し。
29日のNY原油先物は急落。前週末比1.3ドル安の58.33ドル。ギリシャのデフォルト懸念、世界的な原油供給過多の長期化懸念などを背景に3週間ぶりの安値水準へ急落。
29日のNY金先物はギリシャのデフォルト濃厚となっていることから反発。前週末比5.6ドル高の1178.5ドル。逃避需要拡大で金に買い入る。パラジウムはさらに下押し、前週末比12.55ドル安の665.45ドル。供給過剰感に加えて欧州での需要減懸念で。
Basemetalはカッパー除いて全面安。カッパーは前週末比31$高の5,775ドル、後場でも上伸。後半はドル安による押上げだが、中国の利下げ、景気刺激策に対する期待が過剰に強く、LMEメタル中、唯一上昇したメタル。ギリシャの次はポルトガルも不安視されており、欧州での銅需要の低下が懸念されるが、相場水準は維持。中国が下半期に公共投資を増やすという期待感はかなり高い。
ニッケルは大幅ダウン。前週末比790ドル安の11,750ドルは2009年5月以来の安値。弱気相場に入っているニッケルだが、SHFEニッケル市場にて玉不足解消でノルリスクニッケルのブランドを取り入れることをSHFEが決定したこともニッケルの下げを加速させた。
アルミは27.5ドル安の1682.5ドルで昨年2月以来の安値。年初来の安値更新。鉛28$安の1762ドル、亜鉛14.5ドル安の2010ドル、スズは375ドル安の14,400ドル。
情報提供会社: I R universe株式会社
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MIRU MORNING EXPRESS現地6月26日
『中国の株価急落、引き続きのギリシャ懸念がメタル圧迫』
ドル高、原油続落でLMEメタル弱含み。中国の株価急落、ギリシャ懸念から売り優勢の展開が続いたが、米消費者信頼感指数の上方修正、株価上昇で地合い回復。ギリシャ債務協議の行方は27日に持ち越されたが、リスク回避、週末控えた手じまい売りで弱めでCLOSE。
ドイツ財務相報道官、国際債権団はすでに妥協、ギリシャの出方次第だと発言。EU委員、5日以内に解決できなければギリシャのユーロ圏離脱は不可避との見解示す。独財務相、ギリシャ支援協議で合意が成立する可能性は五分五分だとの認識。
6月の米消費者信頼感指数確報値は96.1に上方修正、予想を上回る。米国債相場は下落。10年債利回りは2週間ぶりの高水準。ギリシャがデフォルト回避のため債権団と合意するとの観測が広がり、米国債の逃避需要が後退。
26日の中国株式相場は急落。上海総合指数は5ヶ月ぶりの大幅安。弱気相場入りの一歩手前。モルガンスタンレーが本土株の買いを控えるよう顧客に助言したことも下げを加速させた。モルガンは今後30%以上、中国株は下がるともみている。上海総合指数は前日比7.4%安の4192.87.今年の高値からの下落率は19%に。
26日のNY原油先物は続落。3営業日続落。米国の原油生産量が過去最高で推移しており、供給過剰は続いているため。前日比7セント安の59.63ドル。26日のNY金先物は前日比1.4ドル高の1172.9ドル。ドル高、金利上昇見通しで金の上値を抑制。ギリシャ不安から買い。
LMEカッパー3monthは前日比12ドル高の5744ドル、NYカッパーも小幅高でポンド2.6450ドル。中国株式の急落がかえって中国の景気刺激策を期待させるといういつものように取ってつけたような強引なロジックで小幅上昇。ニッケルは85ドル安の12,540ドル、亜鉛は13$安の2025ドル、鉛3ドル安の1790ドル。
情報提供会社: I R universe株式会社
『中国の株価急落、引き続きのギリシャ懸念がメタル圧迫』
ドル高、原油続落でLMEメタル弱含み。中国の株価急落、ギリシャ懸念から売り優勢の展開が続いたが、米消費者信頼感指数の上方修正、株価上昇で地合い回復。ギリシャ債務協議の行方は27日に持ち越されたが、リスク回避、週末控えた手じまい売りで弱めでCLOSE。
ドイツ財務相報道官、国際債権団はすでに妥協、ギリシャの出方次第だと発言。EU委員、5日以内に解決できなければギリシャのユーロ圏離脱は不可避との見解示す。独財務相、ギリシャ支援協議で合意が成立する可能性は五分五分だとの認識。
6月の米消費者信頼感指数確報値は96.1に上方修正、予想を上回る。米国債相場は下落。10年債利回りは2週間ぶりの高水準。ギリシャがデフォルト回避のため債権団と合意するとの観測が広がり、米国債の逃避需要が後退。
26日の中国株式相場は急落。上海総合指数は5ヶ月ぶりの大幅安。弱気相場入りの一歩手前。モルガンスタンレーが本土株の買いを控えるよう顧客に助言したことも下げを加速させた。モルガンは今後30%以上、中国株は下がるともみている。上海総合指数は前日比7.4%安の4192.87.今年の高値からの下落率は19%に。
26日のNY原油先物は続落。3営業日続落。米国の原油生産量が過去最高で推移しており、供給過剰は続いているため。前日比7セント安の59.63ドル。26日のNY金先物は前日比1.4ドル高の1172.9ドル。ドル高、金利上昇見通しで金の上値を抑制。ギリシャ不安から買い。
LMEカッパー3monthは前日比12ドル高の5744ドル、NYカッパーも小幅高でポンド2.6450ドル。中国株式の急落がかえって中国の景気刺激策を期待させるといういつものように取ってつけたような強引なロジックで小幅上昇。ニッケルは85ドル安の12,540ドル、亜鉛は13$安の2025ドル、鉛3ドル安の1790ドル。
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MIRU MORNING EXPRESS現地6月25日
『ドル高、原油続落でメタルDown、ギリシャ予断許さず』
LMEメタル前半はドル高、原油続落が相場を圧迫。後半はドル安移行、米個人消費の増加をはやしてやや上向くも、ギリシャ支援協議の行方は混とんとしており予断許さない状況が続いている。支援合意について楽観的な見方と悲観的な見方混在。
独連銀総裁、ギリシャ銀行に対するECB緊急流動性支援の継続に深刻な懸念を表明。IMF、30日が期限となっている17億ドル(2100億円)の返済履行をギリシャが行うものと見込んでいるが、そのためにはIMF含む債権団とギリシャとの合意が必要だが交渉は難渋をきわめている。仏オランド大統領は合意見込みありとの認識だが、ドイツのメルケル首相は協議は後退しているとの認識示す。ユーログループとギリシャの協議は27日再開される見通し。
米週間新規失業保険申請件数は27.1万件に増加、予想は27.3万件。5月の米個人消費は前月比0.9%増加、予想の0.7%増を上回る。
米モリコープ、25日にチャプター11(連邦破産法11条)に基づく会社更生手続きの適用をウィルミントンの連邦破産裁判所に申請。噂通りについに破産へ至ったモリコープ。今後は債務の再編を進めていくことになる。→詳しくはMIRU.com参照。
25日のNy原油先物は続落。前日比57セント安の59.70ドル。米原油生産が高水準で推移しており、供給過剰感が相場の重しに。
NY金先物は続落。前日比1.1ドル安の1171.5ドル。ギリシャ支援協議がこう着状態にあり様子見。プラチナは9ドル高の1084ドル、パラジウムは16.3ドル安の679.15ドルで2年ぶりの安値。パラジウム、ロジウムとも供給増から地合い軟化。
Basemetal全面安。LMEカッパー3month、前日比47.5ドル安の5732ドル、後場5751ドル。ギリシャ協議の行方が混とんとしており積極的な買いは控えられる。焦点は今月末にギリシャがIMFに約17億ドルの返済を履行できるかどうか?微妙な情勢。カッパー市場は現在、ギリシャ問題、中国経済不振、欧米の不安的な景気動向というバミューダトライアングルのなかで迷っている、とSucdenファイナンシャルのアナリスト氏。
ニッケルは205ドル安の12,625ドル、後場12,650ドル。LMEニッケル在庫は1068トン減の45万8370トンで良い傾向。亜鉛は20$安の2038ドル、鉛続落で1793ドルまで後退。
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『ドル高、原油続落でメタルDown、ギリシャ予断許さず』
LMEメタル前半はドル高、原油続落が相場を圧迫。後半はドル安移行、米個人消費の増加をはやしてやや上向くも、ギリシャ支援協議の行方は混とんとしており予断許さない状況が続いている。支援合意について楽観的な見方と悲観的な見方混在。
独連銀総裁、ギリシャ銀行に対するECB緊急流動性支援の継続に深刻な懸念を表明。IMF、30日が期限となっている17億ドル(2100億円)の返済履行をギリシャが行うものと見込んでいるが、そのためにはIMF含む債権団とギリシャとの合意が必要だが交渉は難渋をきわめている。仏オランド大統領は合意見込みありとの認識だが、ドイツのメルケル首相は協議は後退しているとの認識示す。ユーログループとギリシャの協議は27日再開される見通し。
米週間新規失業保険申請件数は27.1万件に増加、予想は27.3万件。5月の米個人消費は前月比0.9%増加、予想の0.7%増を上回る。
米モリコープ、25日にチャプター11(連邦破産法11条)に基づく会社更生手続きの適用をウィルミントンの連邦破産裁判所に申請。噂通りについに破産へ至ったモリコープ。今後は債務の再編を進めていくことになる。→詳しくはMIRU.com参照。
25日のNy原油先物は続落。前日比57セント安の59.70ドル。米原油生産が高水準で推移しており、供給過剰感が相場の重しに。
NY金先物は続落。前日比1.1ドル安の1171.5ドル。ギリシャ支援協議がこう着状態にあり様子見。プラチナは9ドル高の1084ドル、パラジウムは16.3ドル安の679.15ドルで2年ぶりの安値。パラジウム、ロジウムとも供給増から地合い軟化。
Basemetal全面安。LMEカッパー3month、前日比47.5ドル安の5732ドル、後場5751ドル。ギリシャ協議の行方が混とんとしており積極的な買いは控えられる。焦点は今月末にギリシャがIMFに約17億ドルの返済を履行できるかどうか?微妙な情勢。カッパー市場は現在、ギリシャ問題、中国経済不振、欧米の不安的な景気動向というバミューダトライアングルのなかで迷っている、とSucdenファイナンシャルのアナリスト氏。
ニッケルは205ドル安の12,625ドル、後場12,650ドル。LMEニッケル在庫は1068トン減の45万8370トンで良い傾向。亜鉛は20$安の2038ドル、鉛続落で1793ドルまで後退。
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MIRU MORNING EXPRESS現地6月24日
米GDP上方修正で上昇もギリシャ協議不透明感で弱含む
LME前半はドル安、原油高、米GDPの上方修正で反発、続伸するも後半はギリシャ支援。協議に対する不透明感から弱含む。ギリシャ支援に関してはいずれ合意に達するとの楽観視があるが、当局者から依然として両者の意見の隔たりが大きいとの見方が報じられ、楽観論が後退。
米住宅ローン申請指数は384.5に上昇、新規購入、借り換えとも上昇。1Qの米GDP確報値は前期比0.2%減に上方修正。EU高官、年金システムや付加価値税、法人税の改革についてギリシャとの隔たり大きく、23日の協議ではほとんど進展なく。
ギリシャ首相、ギリシャ提案を債権団の一部が拒否したと批判。ユーログループ議長、ギリシャと債権団にはまだ多くの課題が残っている。独財務相報道官、ギリシャ支援協議に関して合意にはまだ程遠い。国際債権団、ギリシャ提出の改革案に大幅な修正を要求し対案提示。
24日のNY原油は反落。3営業日ぶり。前日比74セント安の60.27$。米石油製品の在庫増を嫌気。24日のNY金先物は続落。前日比3.6ドル安の1172.6$。4営業日続落。1Qの米GDP上方修正で相対的に金が売られる。ロジウムは一段と下落し925$へ。供給超過、需要減が重し。
LMEニッケル、前日比130$高の12,830$。LMEニッケル在庫は750トン増の45万9438トン。豪州銀行のANZは今後3ヶ月間でニッケル相場は15,000$に達するとの予想。LMEニッケル在庫の減少傾向と中国の精錬ニッケル輸入の急増を根拠にあげている。LMEニッケル在庫は過去2週間で2%減少している。中国の5月の精練ニッケル輸入量は17,225トンで2013年1月以来の高水準。フェロニッケル輸入量は6万トン超えでこちらもハイレベル。
LMEカッパーも続伸。前日比45.5$高の5779.5$、後場5817$、NYカッパーも上伸し、ポンド2.6245$。米GDPの上方修正がプラス。チリの4月の銅生産は46万8700トンで前年比変わらず。豪雨の影響はみられない。伴ってモリブデンの生産も好調ということを意味している。コデルコはコジャワシ鉱山、エスコンディーダからの生産がやや下落。コデルコの輸出量は1-4月で194万トン(銅純分)で昨年同期比2.3%の増加。
鉄鋼スラブ価格続落でトン300$割れ。CISの鉄鋼スラブ輸出価格は297$で前週比5ドルの下落。スラブ価格の下落は鉄鋼製品価格の下落、スクラップ価格の下落につながる。
情報提供会社: I R universe株式会社
米GDP上方修正で上昇もギリシャ協議不透明感で弱含む
LME前半はドル安、原油高、米GDPの上方修正で反発、続伸するも後半はギリシャ支援。協議に対する不透明感から弱含む。ギリシャ支援に関してはいずれ合意に達するとの楽観視があるが、当局者から依然として両者の意見の隔たりが大きいとの見方が報じられ、楽観論が後退。
米住宅ローン申請指数は384.5に上昇、新規購入、借り換えとも上昇。1Qの米GDP確報値は前期比0.2%減に上方修正。EU高官、年金システムや付加価値税、法人税の改革についてギリシャとの隔たり大きく、23日の協議ではほとんど進展なく。
ギリシャ首相、ギリシャ提案を債権団の一部が拒否したと批判。ユーログループ議長、ギリシャと債権団にはまだ多くの課題が残っている。独財務相報道官、ギリシャ支援協議に関して合意にはまだ程遠い。国際債権団、ギリシャ提出の改革案に大幅な修正を要求し対案提示。
24日のNY原油は反落。3営業日ぶり。前日比74セント安の60.27$。米石油製品の在庫増を嫌気。24日のNY金先物は続落。前日比3.6ドル安の1172.6$。4営業日続落。1Qの米GDP上方修正で相対的に金が売られる。ロジウムは一段と下落し925$へ。供給超過、需要減が重し。
LMEニッケル、前日比130$高の12,830$。LMEニッケル在庫は750トン増の45万9438トン。豪州銀行のANZは今後3ヶ月間でニッケル相場は15,000$に達するとの予想。LMEニッケル在庫の減少傾向と中国の精錬ニッケル輸入の急増を根拠にあげている。LMEニッケル在庫は過去2週間で2%減少している。中国の5月の精練ニッケル輸入量は17,225トンで2013年1月以来の高水準。フェロニッケル輸入量は6万トン超えでこちらもハイレベル。
LMEカッパーも続伸。前日比45.5$高の5779.5$、後場5817$、NYカッパーも上伸し、ポンド2.6245$。米GDPの上方修正がプラス。チリの4月の銅生産は46万8700トンで前年比変わらず。豪雨の影響はみられない。伴ってモリブデンの生産も好調ということを意味している。コデルコはコジャワシ鉱山、エスコンディーダからの生産がやや下落。コデルコの輸出量は1-4月で194万トン(銅純分)で昨年同期比2.3%の増加。
鉄鋼スラブ価格続落でトン300$割れ。CISの鉄鋼スラブ輸出価格は297$で前週比5ドルの下落。スラブ価格の下落は鉄鋼製品価格の下落、スクラップ価格の下落につながる。
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MIRU MORNING EXPRESS現地6月23日
『中国、ユーロ圏製造業PMIの上昇でメタル続伸』
中国製造業購買担当者景気指数(PMI)が前月から上昇したことを好感しメタル続伸。原油相場の反発も後押し。ユーロ圏製造業PMIの上昇、ギリシャのデフォルトリスク後退、米住宅販売の増加もはやされメタル回復基調。6月の中国HSBC製造業OMI速報値は49.6に上昇、4ヶ月連続で景気拡大・縮小の分岐点である50を割り込む。ただ前月比では上昇。6月のユーロ圏PMI速報値は総合が54.1に上昇、予想の53.5を上回る。5月の米耐久財受注は前月比1.8%マイナス、予想の1%減を下回る。5月の米新築住宅販売件数は前月比2.2%増の54.6万件、予想は52.3万件。ECB、ギリシャの銀行に対する緊急流動性支援枠を10億ユーロ引上げ。
NY原油先物は続伸。前日比63セント高の61.01$。ドル高進むも、米原油在庫の8週連続の減少見通しなどから2週間ぶりの高値をマーク。しかし一方で米原油生産が過去最高水準で推移しているなか、原油在庫は過去5年平均の9000万バレルを上回っている。
NY金は続落。3営業日続落。前日比7.5ドル安の1176.2$。ギリシャのデフォルトリスク後退、米金利上昇へと再び関心が集まっていることで資金逃避需要が後退し金DOWN。
LME Basemetalは全面高。アルミ新地金は前日比30.5ドル高の1723$、カッパー64$高の5734$、後場5775$に上伸、ニッケルは75$高の12,700$、後場続伸で12,800$。LMEニッケル在庫は2748トン減少の45万8688トン。アルミ在庫は1万600トン減の361万6100トン。
カッパーは中国HSBC/PMIが50割れの状態であるにも関わらず高い評価は不思議だが、SHFE市場でショートカバーの買いが入ったことからLME、NY市場にも伝播。中国PMIをポジティブに捉えているが、実際の中国経済は減速した状態だ、とINTL Fcstone。
インドネシアは2014年1月から未処理のニッケル鉱石の輸出を禁止し現在に至っているが、この間にインドネシア政府は銅の輸出規制を緩和、ボーキサイトの輸出についても緩和する方向で動いているため、ニッケル鉱石の輸出も緩和されるのではないかという見方があり、仮に緩和されればニッケル価格はさらに下落し、ニッケル生産者の株価は一段と下落する、とForbesの記事が伝えている。
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『中国、ユーロ圏製造業PMIの上昇でメタル続伸』
中国製造業購買担当者景気指数(PMI)が前月から上昇したことを好感しメタル続伸。原油相場の反発も後押し。ユーロ圏製造業PMIの上昇、ギリシャのデフォルトリスク後退、米住宅販売の増加もはやされメタル回復基調。6月の中国HSBC製造業OMI速報値は49.6に上昇、4ヶ月連続で景気拡大・縮小の分岐点である50を割り込む。ただ前月比では上昇。6月のユーロ圏PMI速報値は総合が54.1に上昇、予想の53.5を上回る。5月の米耐久財受注は前月比1.8%マイナス、予想の1%減を下回る。5月の米新築住宅販売件数は前月比2.2%増の54.6万件、予想は52.3万件。ECB、ギリシャの銀行に対する緊急流動性支援枠を10億ユーロ引上げ。
NY原油先物は続伸。前日比63セント高の61.01$。ドル高進むも、米原油在庫の8週連続の減少見通しなどから2週間ぶりの高値をマーク。しかし一方で米原油生産が過去最高水準で推移しているなか、原油在庫は過去5年平均の9000万バレルを上回っている。
NY金は続落。3営業日続落。前日比7.5ドル安の1176.2$。ギリシャのデフォルトリスク後退、米金利上昇へと再び関心が集まっていることで資金逃避需要が後退し金DOWN。
LME Basemetalは全面高。アルミ新地金は前日比30.5ドル高の1723$、カッパー64$高の5734$、後場5775$に上伸、ニッケルは75$高の12,700$、後場続伸で12,800$。LMEニッケル在庫は2748トン減少の45万8688トン。アルミ在庫は1万600トン減の361万6100トン。
カッパーは中国HSBC/PMIが50割れの状態であるにも関わらず高い評価は不思議だが、SHFE市場でショートカバーの買いが入ったことからLME、NY市場にも伝播。中国PMIをポジティブに捉えているが、実際の中国経済は減速した状態だ、とINTL Fcstone。
インドネシアは2014年1月から未処理のニッケル鉱石の輸出を禁止し現在に至っているが、この間にインドネシア政府は銅の輸出規制を緩和、ボーキサイトの輸出についても緩和する方向で動いているため、ニッケル鉱石の輸出も緩和されるのではないかという見方があり、仮に緩和されればニッケル価格はさらに下落し、ニッケル生産者の株価は一段と下落する、とForbesの記事が伝えている。
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MIRU MORNING EXPRESS現地6月22日
『ギリシャ支援合意への楽観視で下げ止まる』
現地22日上海は端午節で休場。LME前半は前週末の流れで弱含むが、ドル安、原油反発から買戻し。懸案のギリシャ支援協議に対する楽観的な見方が広がったこと、米中古住宅の増加が支援材料となりメタル反発。ギリシャは先週末、年金や付加価値税を含む新提案を提出、ユーロ圏関係者が前向きな対応と評価。
ドイツ連立与党の幹部、ギリシャがユーロ圏にとどまる必要はないとの見解示す。
ユーログループ議長、ギリシャ改革案は前向き、合意に向けた土台になる可能性と概ね好感。
5月の米中古住宅販売件数は前月比5.1%増加の535万件に。
22日のNY原油先物は小幅反発。前週末比7セント高の59.68$
先週の米原油在庫が減少したとの見方から買い入る。8週連続の在庫減少。
NY金先物、PGMは大幅ダウン。ギリシャの支援合意に向けて国際債権団との交渉はかなり前向きなものに変わり楽観視広がる。欧州株式相場の上昇も裏付け。反対に金は資金逃避需要が減退し、前週末比17.8$安の1183.7$で5月19日以来の大幅ダウン。
パラジウムも11.95$安の695.40$で2013年12月以来の安値、
プラチナは26.2$安の1060.3$と大幅ダウン。金のツレ安+世界的に自動車市場の成長が一服していることで実需面からも精彩欠くPgm
アルミ新地金3monthは前週末比2ドル高の1692.5$、LMEカッパーは同10ドル安の5670$、後場5648$、NYカッパーは2.5880$に後退。ギリシャ不安は一時的に軽くなったが、カッパーは中国経済の動向に敏感で、弱気見通し。市場は今日23日に発表される中国の製造統計に注目しているが、あまり良い結果は期待できないとみている。
ニッケルは前週末比5ドルダウンの12,625$、後場12,495$。在庫は2886トン増加し46万1436トン。JPモルガンは下半期、ニッケル相場にはさらに供給増圧力がかかり1万ドルまで落ちるという予想見通しを発表。供給過剰、需要低迷で。またモルガンは、この価格帯でもニッケルプロデューサーの明確な減産はないため、ニッケル価格はより弱くなると指摘。
Glencore、西豪州のコスモスニッケル鉱山を売却。長期のニッケル価格の低迷、鉱石品位の低下から。
チリ環境当局、サンディアゴの大気汚染で環境緊急事態宣言発す。銅産業含め一時的に産業活動は強制的に止められることに。
5月の世界粗鋼生産は前年同月比2.1%減の1億3900万トン。中国は7000万トンで1.7%減、日本は890万トンで7%減、韓国は600万トンで2.6%減、トルコは290万トンで4.3%減、ロシアは610万トンで1.9%減、ウクライナは220万トンで23%減、米国は680万トンで8.5%の減少。
情報提供会社: I R universe株式会社
『ギリシャ支援合意への楽観視で下げ止まる』
現地22日上海は端午節で休場。LME前半は前週末の流れで弱含むが、ドル安、原油反発から買戻し。懸案のギリシャ支援協議に対する楽観的な見方が広がったこと、米中古住宅の増加が支援材料となりメタル反発。ギリシャは先週末、年金や付加価値税を含む新提案を提出、ユーロ圏関係者が前向きな対応と評価。
ドイツ連立与党の幹部、ギリシャがユーロ圏にとどまる必要はないとの見解示す。
ユーログループ議長、ギリシャ改革案は前向き、合意に向けた土台になる可能性と概ね好感。
5月の米中古住宅販売件数は前月比5.1%増加の535万件に。
22日のNY原油先物は小幅反発。前週末比7セント高の59.68$
先週の米原油在庫が減少したとの見方から買い入る。8週連続の在庫減少。
NY金先物、PGMは大幅ダウン。ギリシャの支援合意に向けて国際債権団との交渉はかなり前向きなものに変わり楽観視広がる。欧州株式相場の上昇も裏付け。反対に金は資金逃避需要が減退し、前週末比17.8$安の1183.7$で5月19日以来の大幅ダウン。
パラジウムも11.95$安の695.40$で2013年12月以来の安値、
プラチナは26.2$安の1060.3$と大幅ダウン。金のツレ安+世界的に自動車市場の成長が一服していることで実需面からも精彩欠くPgm
アルミ新地金3monthは前週末比2ドル高の1692.5$、LMEカッパーは同10ドル安の5670$、後場5648$、NYカッパーは2.5880$に後退。ギリシャ不安は一時的に軽くなったが、カッパーは中国経済の動向に敏感で、弱気見通し。市場は今日23日に発表される中国の製造統計に注目しているが、あまり良い結果は期待できないとみている。
ニッケルは前週末比5ドルダウンの12,625$、後場12,495$。在庫は2886トン増加し46万1436トン。JPモルガンは下半期、ニッケル相場にはさらに供給増圧力がかかり1万ドルまで落ちるという予想見通しを発表。供給過剰、需要低迷で。またモルガンは、この価格帯でもニッケルプロデューサーの明確な減産はないため、ニッケル価格はより弱くなると指摘。
Glencore、西豪州のコスモスニッケル鉱山を売却。長期のニッケル価格の低迷、鉱石品位の低下から。
チリ環境当局、サンディアゴの大気汚染で環境緊急事態宣言発す。銅産業含め一時的に産業活動は強制的に止められることに。
5月の世界粗鋼生産は前年同月比2.1%減の1億3900万トン。中国は7000万トンで1.7%減、日本は890万トンで7%減、韓国は600万トンで2.6%減、トルコは290万トンで4.3%減、ロシアは610万トンで1.9%減、ウクライナは220万トンで23%減、米国は680万トンで8.5%の減少。
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金属国際相場情報
LME&NY&SHFEMarketReport
MIRU MORNING EXPRESS現地6月19日
『中国株の急落、ドル高、ギリシャ懸念、原油安でメタル続落』
ドル高、原油安でメタル続落。中国株急落で一段と警戒心高まり手じまい売りに走り下げ幅深まる。中国株はこの1週間で13%もの値下がりとなったため、いよいよ中国経済の崩壊かと不安広がった。メタル全面安。アルミは3monthで1690$まで後退し昨年2月4日以来の安値、カッパーも5700$を割り込む急落。ギリシャと債権団の協議がまたもや物別れに終わったこともマイナス。改めてギリシャのデフォルト懸念が意識される。
2Qの中国企業信頼感指数は58.3%、前期比0.9ptの低下。4月のユーロ圏の経常収支は223億ユーロの黒字に拡大欧州委員長、ギリシャに対し支援協議の決裂回避を欧州委員会に頼るべきではないと発言。またスロバキア首相はギリシャがユーロを離脱した場合の準備はできていると発言す。
NY原油反落。前日比84セント安の59.61$。ギリシャ問題が来週まで持ち越されたことを嫌気、ドル高、供給超過は続くとの見方でDown。
NY金は横這いで1201.5$。週間ベースでは1.9%高で1か月ぶりの大幅高。背景にギリシャ問題。世界の経済不安、地政学的リスクに強い金の本領発揮。ETPを通じた金保有量も3日連続で増加したこともプラス。
Basemetal全面安。アルミ新地金は前日比28.5$安の1690.5$、カッパー99.5$安の5680$、ニッケル225$安の12,630$。カッパーは今年3月以来、3ヶ月ぶりの安値圏。カッパーは中国経済の影響を最も受ける。中国株急落が直撃。LMEニッケル在庫、4営業日連続で減少。19日は648トン減少し45万8550トンに。
LME鉛は29ドル安の1800$、亜鉛は40$安の2058$。ドイツ銀行は今後4年間、亜鉛供給は不足するため、相場は好転していくとみている。しかし中国からの亜鉛地金の輸出がアジアのプレミアムを押し下げている現状。
LMEアルミ安でアルミ合金塊現物も下落。中国のBC団クラスのADC12は1900~1910$(CIFjapan)でOFFER。下げ止まらず。
インドネシアのオメガリソーセズ、中国のMacrolinkグループと組んで年産30万トンのNPI工場を立ち上げると発表。9%NiのNPIを生産。2016年までに生産開始予定。初年度は10万トンの生産予定。
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IRRSG2015年第2回例会7月9日AT学士会館
http://iruniv.net/circle.html
『中国株の急落、ドル高、ギリシャ懸念、原油安でメタル続落』
ドル高、原油安でメタル続落。中国株急落で一段と警戒心高まり手じまい売りに走り下げ幅深まる。中国株はこの1週間で13%もの値下がりとなったため、いよいよ中国経済の崩壊かと不安広がった。メタル全面安。アルミは3monthで1690$まで後退し昨年2月4日以来の安値、カッパーも5700$を割り込む急落。ギリシャと債権団の協議がまたもや物別れに終わったこともマイナス。改めてギリシャのデフォルト懸念が意識される。
2Qの中国企業信頼感指数は58.3%、前期比0.9ptの低下。4月のユーロ圏の経常収支は223億ユーロの黒字に拡大欧州委員長、ギリシャに対し支援協議の決裂回避を欧州委員会に頼るべきではないと発言。またスロバキア首相はギリシャがユーロを離脱した場合の準備はできていると発言す。
NY原油反落。前日比84セント安の59.61$。ギリシャ問題が来週まで持ち越されたことを嫌気、ドル高、供給超過は続くとの見方でDown。
NY金は横這いで1201.5$。週間ベースでは1.9%高で1か月ぶりの大幅高。背景にギリシャ問題。世界の経済不安、地政学的リスクに強い金の本領発揮。ETPを通じた金保有量も3日連続で増加したこともプラス。
Basemetal全面安。アルミ新地金は前日比28.5$安の1690.5$、カッパー99.5$安の5680$、ニッケル225$安の12,630$。カッパーは今年3月以来、3ヶ月ぶりの安値圏。カッパーは中国経済の影響を最も受ける。中国株急落が直撃。LMEニッケル在庫、4営業日連続で減少。19日は648トン減少し45万8550トンに。
LME鉛は29ドル安の1800$、亜鉛は40$安の2058$。ドイツ銀行は今後4年間、亜鉛供給は不足するため、相場は好転していくとみている。しかし中国からの亜鉛地金の輸出がアジアのプレミアムを押し下げている現状。
LMEアルミ安でアルミ合金塊現物も下落。中国のBC団クラスのADC12は1900~1910$(CIFjapan)でOFFER。下げ止まらず。
インドネシアのオメガリソーセズ、中国のMacrolinkグループと組んで年産30万トンのNPI工場を立ち上げると発表。9%NiのNPIを生産。2016年までに生産開始予定。初年度は10万トンの生産予定。
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金属国際相場情報
LME&NY&SHFEMarketReport
MIRU MORNING EXPRESS現地6月18日
『ギリシャ懸念随伴するも、中国住宅価格上昇、ドル安で横這い』
米FOMCで、利上げがあっても小幅なものにとどまるとの見方が大勢であることを好感、中国住宅価格の上昇、ドル安を好感した買いも入る。一方でギリシャのデフォルト懸念、米CPIが予想を下回ったことが嫌気されメタル圧迫。LMEニッケル在庫は珍しく3営業日連続で減少。564トン減の45万9198トンに。
5月の中国主要都市の新築住宅価格が前月比0.2%上昇、前年同月比では5.7%マイナス。中国政府が3月末に住宅取得を容易にする政策が実ったとみられる。米週間新規失業保険申請件数は26.7万件に減少、予想の27.7万件を下回る。5月の米消費者物価指数は前月比0.4%上昇、予想の0.5%上昇を下回る。
6月のフィラデルフィア地区製造業景況指数は+15.2に上昇。5月の米景気先行指数は前月比0.7%上昇、予想は0.4%上昇。ユーログループ議長、ギリシャが提案した債務再編は協議せず。ギリシャの銀行から15日~17日の間に約20億ユーロの預金が流出。IMF専務理事、ギリシャへの融資で返済延期の可能性はないと明言。
NY原油先物は反発。前日比53セント高の60.45ドル。米利上げペースは緩慢なものになるとの見方からドル安が進んで買い増す。
NY金は大幅高。前日比25.1ドル高の1201.5ドル。5週間ぶりの大幅高。米利上げペースが緩やかなものになるとの見方から急上昇。追随してプラチナも上昇、10.1ドル高の1082.5ドル。
Basemetalは横這い圏内。LME銅は前日比7.5ドル高の5775ドル、後場は5750ドル、ニッケルは25ドル安の12,855ドル、後場で12,780ドルと下押しも、在庫は3営業日連続で減少し45万トン台まで落ちる。
アジアのハイグレードZINCプレミアムは90ドル~110ドルで弱基調。ロシア産アルミベースメタルAK5M2は続落で1690ドル(CIFjapan)へ中国産ADC12は1950~1970ドル(CIFjapan)。
SPOT鉄鉱石価格は続落。最近4週間での最安値HIT。Steelindex価格は前日比2%ダウンの60.90ドル。5月22日以来の安値水準。鉄鋼需要の減少、さらに7月、8月は不需要期に入るため弱気。中国の1-5月の粗鋼生産は前年同期比1.6%減の3億4000万トン。
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『ギリシャ懸念随伴するも、中国住宅価格上昇、ドル安で横這い』
米FOMCで、利上げがあっても小幅なものにとどまるとの見方が大勢であることを好感、中国住宅価格の上昇、ドル安を好感した買いも入る。一方でギリシャのデフォルト懸念、米CPIが予想を下回ったことが嫌気されメタル圧迫。LMEニッケル在庫は珍しく3営業日連続で減少。564トン減の45万9198トンに。
5月の中国主要都市の新築住宅価格が前月比0.2%上昇、前年同月比では5.7%マイナス。中国政府が3月末に住宅取得を容易にする政策が実ったとみられる。米週間新規失業保険申請件数は26.7万件に減少、予想の27.7万件を下回る。5月の米消費者物価指数は前月比0.4%上昇、予想の0.5%上昇を下回る。
6月のフィラデルフィア地区製造業景況指数は+15.2に上昇。5月の米景気先行指数は前月比0.7%上昇、予想は0.4%上昇。ユーログループ議長、ギリシャが提案した債務再編は協議せず。ギリシャの銀行から15日~17日の間に約20億ユーロの預金が流出。IMF専務理事、ギリシャへの融資で返済延期の可能性はないと明言。
NY原油先物は反発。前日比53セント高の60.45ドル。米利上げペースは緩慢なものになるとの見方からドル安が進んで買い増す。
NY金は大幅高。前日比25.1ドル高の1201.5ドル。5週間ぶりの大幅高。米利上げペースが緩やかなものになるとの見方から急上昇。追随してプラチナも上昇、10.1ドル高の1082.5ドル。
Basemetalは横這い圏内。LME銅は前日比7.5ドル高の5775ドル、後場は5750ドル、ニッケルは25ドル安の12,855ドル、後場で12,780ドルと下押しも、在庫は3営業日連続で減少し45万トン台まで落ちる。
アジアのハイグレードZINCプレミアムは90ドル~110ドルで弱基調。ロシア産アルミベースメタルAK5M2は続落で1690ドル(CIFjapan)へ中国産ADC12は1950~1970ドル(CIFjapan)。
SPOT鉄鉱石価格は続落。最近4週間での最安値HIT。Steelindex価格は前日比2%ダウンの60.90ドル。5月22日以来の安値水準。鉄鋼需要の減少、さらに7月、8月は不需要期に入るため弱気。中国の1-5月の粗鋼生産は前年同期比1.6%減の3億4000万トン。
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LME&NY&SHFEMarketReport
MIRU MORNING EXPRESS現地6月17日
『ギリシャ懸念、ドル高、米年内利上げ観測でメタル圧迫さる』
ドル高、原油の反落でメタルも圧されて続落。ギリシャ政府及び債権団の双方から明日のユーログループでの合意の可能性は低いとの悲観的な見方が報じられ、デフォルトの可能性が高まる。ユーロ安ドル高進みなおメタル圧迫。中国の景気減速懸念も引き続き嫌気。独IFO経済研究所、今年の成長率見通しを1.9%に上方修正。ユーログループ議長、ギリシャの債務減免に反対、合意の可能性はきわめて小さいとコメント。米住宅ローン申請指数は378.5に低下、新規購入、借り換えともに低下。
17日のNY原油先物は前日比5セント安の59.92ドル。米EIA統計でオクラホマ州クッシング原油在庫が増加に転じたことを受け下落。17日のNY金先物は続落。前日比4.1ドル安の1176.4ドル。米FOMCで労働市場と景気の判断を引き上げ、年内利上げのスタンスは変わらないとしたため、ドル高が進み金下落。
プラチナも続落。前日比7.1ドル安の1072.4ドルは2009年3月以来の安値。欧州の厳しい排ガス規制はディーゼル車のシェアが縮小している一方で、南アのプラチナ生産は安定している。パラジウムは12.45ドル安の720.3ドルで2014年2月以来の安値。
NYカッパー続落。終値は前日比0.2%安のポンド2.6230ドル。3ヶ月ぶり安値。不安定な中国経済、米利上げ姿勢変わらずでドル高がカッパー相場を圧迫。中国系の買いも弱めで続落気配。LMEカッパーは前日比14ドル安の5772ドル、後場で5745ドル。アルミ新地金は15.5ドル高の1717.5ドル、後場1708ドル。
ニッケルは80ドル高の12,880ドル、後場12,820ドル、しかしLMEニッケル在庫は1806トン減の45万9762トンと2日続けての大幅減は明るい材料。
ILZSG、1-4月の世界亜鉛需給は18万1000トンのSurplus、鉛は4000トンのSurplusと発表。WBMSでは同期の世界亜鉛需給は29万7000トンのSurplus、鉛は1万500トンのDeficit。WBMSの1-4月世界ニッケル需給は3万9000トンのSurplus。
SHFE鉄筋バー先物価格続落、相変わらずの鉄鋼需要不振から鉄鉱石価格も急落。SHFE鉄筋先物はトン2223元と上場来の最安値更新。Steelindex鉄鉱石価格は前日比3.7%安の62.10ドルと急反落。先週には中国の港湾鉄鉱石在庫の減少から65.4ドルまで上昇していた鉄鉱石だが下落基調に反転。
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『ギリシャ懸念、ドル高、米年内利上げ観測でメタル圧迫さる』
ドル高、原油の反落でメタルも圧されて続落。ギリシャ政府及び債権団の双方から明日のユーログループでの合意の可能性は低いとの悲観的な見方が報じられ、デフォルトの可能性が高まる。ユーロ安ドル高進みなおメタル圧迫。中国の景気減速懸念も引き続き嫌気。独IFO経済研究所、今年の成長率見通しを1.9%に上方修正。ユーログループ議長、ギリシャの債務減免に反対、合意の可能性はきわめて小さいとコメント。米住宅ローン申請指数は378.5に低下、新規購入、借り換えともに低下。
17日のNY原油先物は前日比5セント安の59.92ドル。米EIA統計でオクラホマ州クッシング原油在庫が増加に転じたことを受け下落。17日のNY金先物は続落。前日比4.1ドル安の1176.4ドル。米FOMCで労働市場と景気の判断を引き上げ、年内利上げのスタンスは変わらないとしたため、ドル高が進み金下落。
プラチナも続落。前日比7.1ドル安の1072.4ドルは2009年3月以来の安値。欧州の厳しい排ガス規制はディーゼル車のシェアが縮小している一方で、南アのプラチナ生産は安定している。パラジウムは12.45ドル安の720.3ドルで2014年2月以来の安値。
NYカッパー続落。終値は前日比0.2%安のポンド2.6230ドル。3ヶ月ぶり安値。不安定な中国経済、米利上げ姿勢変わらずでドル高がカッパー相場を圧迫。中国系の買いも弱めで続落気配。LMEカッパーは前日比14ドル安の5772ドル、後場で5745ドル。アルミ新地金は15.5ドル高の1717.5ドル、後場1708ドル。
ニッケルは80ドル高の12,880ドル、後場12,820ドル、しかしLMEニッケル在庫は1806トン減の45万9762トンと2日続けての大幅減は明るい材料。
ILZSG、1-4月の世界亜鉛需給は18万1000トンのSurplus、鉛は4000トンのSurplusと発表。WBMSでは同期の世界亜鉛需給は29万7000トンのSurplus、鉛は1万500トンのDeficit。WBMSの1-4月世界ニッケル需給は3万9000トンのSurplus。
SHFE鉄筋バー先物価格続落、相変わらずの鉄鋼需要不振から鉄鉱石価格も急落。SHFE鉄筋先物はトン2223元と上場来の最安値更新。Steelindex鉄鉱石価格は前日比3.7%安の62.10ドルと急反落。先週には中国の港湾鉄鉱石在庫の減少から65.4ドルまで上昇していた鉄鉱石だが下落基調に反転。
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金属国際相場情報
LME&NY&SHFEMarketReport
MIRU MORNING EXPRESS現地6月16日
『ドル高、米中景気不安、ギリシャ懸念でメタル下押し』
ドル高、独ZEW景況感指数低下、中国景気見通し不安からメタル下押し。カッパー3ヶ月ぶりの安値圏で停滞。ギリシャのデフォルト懸念も引き続きメタルの圧迫要因としてプレッシャー与える。米の住宅着工件数の減少でまた弱含むも、着工許可件数の増加を薄い材料として弱めの買い入るが、米FOMC控えて売り優勢で引ける。
6月の独ZEW景況感指数は31.5に低下、予想の37.3を下回る。5月の米住宅着工件数は前月比11.1%減の103.6万件、予想は109万件、住宅着工許可件数は11.8%増の127.5万件、予想は110万件。欧州委員会委員長、ギリシャが欧州委員案を正しく国民に伝えていないとギリシャ政府を非難。その一方でギリシャのチプラス首相はギリシャを苦しめている犯罪の責任はIMFにあり、欧州中央銀行もギリシャを窒息死させようとしていると真っ向批判。
16日のNY原油先物は4営業日ぶりに上昇。前日比45セント高の59.97ドル。米の原油在庫が減少を続けるとの予想から買い。NY金先物は前日比4.8ドル安の1180.5ドル。ギリシャの財政不安からドルが対ユーロで上昇したことで反落。つれてプラチナも下落。8.8ドル安の1079.5ドルは6年ぶり安値水準。
カッパー続落。NY市場では前日比1.2%downのポンド2.6265ドルは3月16日以来、3ヶ月ぶり安値水準。米国、中国の景気先行きに不安ありでカッパーも弱基調。米住宅着工件数の減少が嫌気。中国の景気刺激策も今ひとつ効果見られずやや失望。ニッケル続落。前日比25$安の12,800ドル、後場も続落。12,720ドル。LMEニッケル在庫は珍しく2988トン減少し46万1568トンに。
酸化モリブデン下押し。欧州市場ではポンド7ドル割れ。LMEモリブデン価格も上場来安値を喫す。鉄鋼向け需要の低迷、供給増から低落。
中国、住宅建設の低下で伴って200系ステンレスの需要も低落。中国の2015年第1四半期のSUS生産は500万トンのうち130万トンが200系、270万トンが300系、100万トンが400系。しかし主に屋内使用が多い200系ステンレスは中国での住宅建設需要が低下している現在、200系需要も落ちている、と国際マンガン研究所(IMNI)アナリスト氏が指摘。
上海SHFE鉄筋バー先物は前日比2.2%減の2243元で最安値更新。4月時の安値に戻る。鉄鉱石が4月上旬から40%程度上昇したのに対し鉄筋先物は4%しか上がらず。その上昇分も消えた。いかに現物鉄鋼の需要が冷えているかを示している。ANZは鉄鉱石価格は再び60ドル以下に落ちると予想。
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『ドル高、米中景気不安、ギリシャ懸念でメタル下押し』
ドル高、独ZEW景況感指数低下、中国景気見通し不安からメタル下押し。カッパー3ヶ月ぶりの安値圏で停滞。ギリシャのデフォルト懸念も引き続きメタルの圧迫要因としてプレッシャー与える。米の住宅着工件数の減少でまた弱含むも、着工許可件数の増加を薄い材料として弱めの買い入るが、米FOMC控えて売り優勢で引ける。
6月の独ZEW景況感指数は31.5に低下、予想の37.3を下回る。5月の米住宅着工件数は前月比11.1%減の103.6万件、予想は109万件、住宅着工許可件数は11.8%増の127.5万件、予想は110万件。欧州委員会委員長、ギリシャが欧州委員案を正しく国民に伝えていないとギリシャ政府を非難。その一方でギリシャのチプラス首相はギリシャを苦しめている犯罪の責任はIMFにあり、欧州中央銀行もギリシャを窒息死させようとしていると真っ向批判。
16日のNY原油先物は4営業日ぶりに上昇。前日比45セント高の59.97ドル。米の原油在庫が減少を続けるとの予想から買い。NY金先物は前日比4.8ドル安の1180.5ドル。ギリシャの財政不安からドルが対ユーロで上昇したことで反落。つれてプラチナも下落。8.8ドル安の1079.5ドルは6年ぶり安値水準。
カッパー続落。NY市場では前日比1.2%downのポンド2.6265ドルは3月16日以来、3ヶ月ぶり安値水準。米国、中国の景気先行きに不安ありでカッパーも弱基調。米住宅着工件数の減少が嫌気。中国の景気刺激策も今ひとつ効果見られずやや失望。ニッケル続落。前日比25$安の12,800ドル、後場も続落。12,720ドル。LMEニッケル在庫は珍しく2988トン減少し46万1568トンに。
酸化モリブデン下押し。欧州市場ではポンド7ドル割れ。LMEモリブデン価格も上場来安値を喫す。鉄鋼向け需要の低迷、供給増から低落。
中国、住宅建設の低下で伴って200系ステンレスの需要も低落。中国の2015年第1四半期のSUS生産は500万トンのうち130万トンが200系、270万トンが300系、100万トンが400系。しかし主に屋内使用が多い200系ステンレスは中国での住宅建設需要が低下している現在、200系需要も落ちている、と国際マンガン研究所(IMNI)アナリスト氏が指摘。
上海SHFE鉄筋バー先物は前日比2.2%減の2243元で最安値更新。4月時の安値に戻る。鉄鉱石が4月上旬から40%程度上昇したのに対し鉄筋先物は4%しか上がらず。その上昇分も消えた。いかに現物鉄鋼の需要が冷えているかを示している。ANZは鉄鉱石価格は再び60ドル以下に落ちると予想。
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