金属国際相場情報
LME&NY&SHFEMarketReport
MIRU MORNING EXPRESS 現地8月30日
『貿易摩擦懸念再燃が相場に重し アルミ・亜鉛1.8%下落』
現地時30日のLME相場は、新興国通貨不安再発による投資減退とともに、米国貿易を巡る不透明さから総じて下落した。中国景気の先行き不安も台頭。
亜鉛・アルミともに1.8%切り下がり、8月29日午後5時時点で堅調な値をつけて以降下振れ圧にさらされている。亜鉛価格は、2,500ドル割れに戻っている。とは言え、両メタルとも8月後半を通じて底堅く推移しており、アルミ3Mは継続的な在庫減少と新規キャンセルワラントが好感され5月以来の高値を水曜日には付けている。
米国による2,000憶ドル相当の中国からの輸入品に対する追加関税が来週にも発動されるとの観測が台頭。30日の上海株は続落しており、中国の景気に対する先行き不安感は根強い。
金融筋アナリストによると、相場全体が下落しており、直近の米政権のツィターで中国との交渉がほとんど進展していないことが発信されるなど、貿易交渉が行き詰まってっている。さらに、ドル高、リスク回避指向、株式市場の弱含みが相場の重しとなっている、としている。他方でカッパーで10万トン以上、アルミで5万トン以上が8月20日以来引き出し予定となるなど、在庫減少と新規キャンセルワラントが今週に入って、これまでの上昇モメンタムを支えてきている。先の金融筋によれば、こうした在庫の動きが、実需によるものなのか単に在庫の移し替えによるものなのかが常に問題となっているし、依然としてロシア・Rusalをめぐる不透明さは根深く、中国が貿易データーをこのところ公表していないことも市場の見通しを妨げている、と見ている。
ロシア・ルーブルとトルコリラに代表される新興国通貨不安再燃は投資家のエクスポージャを引き下げ、ドル高を呼んでメタル相場の重しとなっている。アルミ3Mは前日比40ドル安、2,132ドル、亜鉛3Mは前日比44.5ドル安、2,467.5ドルがそれぞれ終値。
錫3Mは唯一ポジティブ領域で取引され、LME在庫の2.7%におよぶ在庫減少と新規キャンセルワラントを受けて、19,000ドル線復帰を果たした。カッパー3Mは続落、前日比20ドル安、6,066ドルで引けた。ニッケル3Mも続落、前日比215ドル安、13,285ドルが終値。
NY貴金属はドル高とリスク回避に圧迫されて総じて下落。金銀は続落、Pt.反落、Pdは続伸。NY原油は、年末以降の供給不足を警戒して続伸。前日比0.74ドル高の70.25ドルで引けた。30日のNYダウは5日ぶり反落。米中貿易摩擦懸念の再燃と、高値圏での利益確定売りに押される。前日比137.65ドル安、2万5,986.92ドルで大引け。30日の日経平均は、米株高や円安進行で8日小幅続伸。前日比21円28銭高の2万2,869円22銭で大引け。一時2万3,000円台も伸び悩んだ。
30日のロンドン外為では、対ドル円相場は反発。前日比30銭円高ドル安の1ドル=111円30~40銭。(現地16:00時点比較)
情報提供会社: I R universe株式会社
『貿易摩擦懸念再燃が相場に重し アルミ・亜鉛1.8%下落』
現地時30日のLME相場は、新興国通貨不安再発による投資減退とともに、米国貿易を巡る不透明さから総じて下落した。中国景気の先行き不安も台頭。
亜鉛・アルミともに1.8%切り下がり、8月29日午後5時時点で堅調な値をつけて以降下振れ圧にさらされている。亜鉛価格は、2,500ドル割れに戻っている。とは言え、両メタルとも8月後半を通じて底堅く推移しており、アルミ3Mは継続的な在庫減少と新規キャンセルワラントが好感され5月以来の高値を水曜日には付けている。
米国による2,000憶ドル相当の中国からの輸入品に対する追加関税が来週にも発動されるとの観測が台頭。30日の上海株は続落しており、中国の景気に対する先行き不安感は根強い。
金融筋アナリストによると、相場全体が下落しており、直近の米政権のツィターで中国との交渉がほとんど進展していないことが発信されるなど、貿易交渉が行き詰まってっている。さらに、ドル高、リスク回避指向、株式市場の弱含みが相場の重しとなっている、としている。他方でカッパーで10万トン以上、アルミで5万トン以上が8月20日以来引き出し予定となるなど、在庫減少と新規キャンセルワラントが今週に入って、これまでの上昇モメンタムを支えてきている。先の金融筋によれば、こうした在庫の動きが、実需によるものなのか単に在庫の移し替えによるものなのかが常に問題となっているし、依然としてロシア・Rusalをめぐる不透明さは根深く、中国が貿易データーをこのところ公表していないことも市場の見通しを妨げている、と見ている。
ロシア・ルーブルとトルコリラに代表される新興国通貨不安再燃は投資家のエクスポージャを引き下げ、ドル高を呼んでメタル相場の重しとなっている。アルミ3Mは前日比40ドル安、2,132ドル、亜鉛3Mは前日比44.5ドル安、2,467.5ドルがそれぞれ終値。
錫3Mは唯一ポジティブ領域で取引され、LME在庫の2.7%におよぶ在庫減少と新規キャンセルワラントを受けて、19,000ドル線復帰を果たした。カッパー3Mは続落、前日比20ドル安、6,066ドルで引けた。ニッケル3Mも続落、前日比215ドル安、13,285ドルが終値。
NY貴金属はドル高とリスク回避に圧迫されて総じて下落。金銀は続落、Pt.反落、Pdは続伸。NY原油は、年末以降の供給不足を警戒して続伸。前日比0.74ドル高の70.25ドルで引けた。30日のNYダウは5日ぶり反落。米中貿易摩擦懸念の再燃と、高値圏での利益確定売りに押される。前日比137.65ドル安、2万5,986.92ドルで大引け。30日の日経平均は、米株高や円安進行で8日小幅続伸。前日比21円28銭高の2万2,869円22銭で大引け。一時2万3,000円台も伸び悩んだ。
30日のロンドン外為では、対ドル円相場は反発。前日比30銭円高ドル安の1ドル=111円30~40銭。(現地16:00時点比較)
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金属国際相場情報
LME&NY&SHFEMarketReport
MIRU MORNING EXPRESS 現地8月29日
『貿易紛争の長期化懸念が重荷 アルミ1.7%上昇』
現地時間29日のLME相場は、好調な米国第2四半期経済成長が米国経済の底堅さを物語る一方、米中貿易関係の不透明さが、投資家心理を冷やし、ほぼ全面安となった。
カッパー、ニッケル、亜鉛、錫の3M物は、米国―メキシコNAFATA交渉が新たに妥結したことを受けての一時的ドル高が重しとなった。
妥結により一時的には市場に期待感が広がったが、トランプ大統領が三国間で合意が得られなければ、カナダに対して関税を課すとしてカナダとの合意が達せられなければ新たな貿易紛争を引き起こされる可能性がある。
加えて、引き続く米中貿易関係の分裂がコモディティ投資を妨げており、ドル・人民元が安定しているにもかかわらず、投資家は来週のさらなる課税措置発動に神経をとがらせている。
こうした流れに抗してアルミ3Mは1.7%続騰、総計取引量は21,348ロットに上り、関係の強いカッパーの11,913ロットのほぼ倍となった。新規キャンセルワラントと在庫減少が支持材料となり続けている。5月来の高値2,178ドルを同日中付けた。
これは、一つには業界筋によるとオーストラリアの精錬所とボーキサイト鉱山での数週にわたるストの影響で同国からのアルミ輸出が遅延していることと、ストのない精錬所が設備補修を進めているせいでアルミ製造コストの上昇を招いていることとが背景にあると、金融筋の分析レポートが出ている。前日比38.5ドル高、2,172ドルが終値。LME在庫は前日比1万3,525トン減少し107万5,750トン。アジア圏で3,225トンの新規ワラントキャンセル。
カッパーは反落。カッパーはメタル中最もリスクオフの影響を受けやすく、貿易紛争が長引けばかなりの下落圧力がかかるとのアナリスト筋の観測がある。中国経済の先行き減速が伝えられ、前場から値を切り下げた。3Mは前日比61ドル安、6,086ドルで引けた。
鉛は堅調、錫3Mは供給の流入による価格下落に圧迫され19,000ドルの大台を再び割った。
米国第2四半期GDP速報値は、トランプ大統領の目標値年率3%を上回る年率換算4.2%となることが報ぜられた。
NY貴金属は金銀続落、Pd,Ptは反発。NY原油は、米原油在庫取り崩しとイラン輸出減少で反発。前日比0.98ドル高の69.51ドルで引けた。29日のNYダウは4日続伸。貿易摩擦懸念後退が投資家心理を改善、ハイテク株中心に買いが入る。前日比60.55ドル高、2万6,124.57ドル、7ヵ月ぶり高値で引けた。
29日の日経平均は、米株高や円安進行で続伸。前日比34円75銭高の、2万2,848円22銭で大引け。利益確定売りで上値重い。29日のロンドン外為では、対ドル円相場は反落。前日比50銭円安ドル高の111円20~30銭。(現地16:00時点比較)
情報提供会社: I R universe株式会社
『貿易紛争の長期化懸念が重荷 アルミ1.7%上昇』
現地時間29日のLME相場は、好調な米国第2四半期経済成長が米国経済の底堅さを物語る一方、米中貿易関係の不透明さが、投資家心理を冷やし、ほぼ全面安となった。
カッパー、ニッケル、亜鉛、錫の3M物は、米国―メキシコNAFATA交渉が新たに妥結したことを受けての一時的ドル高が重しとなった。
妥結により一時的には市場に期待感が広がったが、トランプ大統領が三国間で合意が得られなければ、カナダに対して関税を課すとしてカナダとの合意が達せられなければ新たな貿易紛争を引き起こされる可能性がある。
加えて、引き続く米中貿易関係の分裂がコモディティ投資を妨げており、ドル・人民元が安定しているにもかかわらず、投資家は来週のさらなる課税措置発動に神経をとがらせている。
こうした流れに抗してアルミ3Mは1.7%続騰、総計取引量は21,348ロットに上り、関係の強いカッパーの11,913ロットのほぼ倍となった。新規キャンセルワラントと在庫減少が支持材料となり続けている。5月来の高値2,178ドルを同日中付けた。
これは、一つには業界筋によるとオーストラリアの精錬所とボーキサイト鉱山での数週にわたるストの影響で同国からのアルミ輸出が遅延していることと、ストのない精錬所が設備補修を進めているせいでアルミ製造コストの上昇を招いていることとが背景にあると、金融筋の分析レポートが出ている。前日比38.5ドル高、2,172ドルが終値。LME在庫は前日比1万3,525トン減少し107万5,750トン。アジア圏で3,225トンの新規ワラントキャンセル。
カッパーは反落。カッパーはメタル中最もリスクオフの影響を受けやすく、貿易紛争が長引けばかなりの下落圧力がかかるとのアナリスト筋の観測がある。中国経済の先行き減速が伝えられ、前場から値を切り下げた。3Mは前日比61ドル安、6,086ドルで引けた。
鉛は堅調、錫3Mは供給の流入による価格下落に圧迫され19,000ドルの大台を再び割った。
米国第2四半期GDP速報値は、トランプ大統領の目標値年率3%を上回る年率換算4.2%となることが報ぜられた。
NY貴金属は金銀続落、Pd,Ptは反発。NY原油は、米原油在庫取り崩しとイラン輸出減少で反発。前日比0.98ドル高の69.51ドルで引けた。29日のNYダウは4日続伸。貿易摩擦懸念後退が投資家心理を改善、ハイテク株中心に買いが入る。前日比60.55ドル高、2万6,124.57ドル、7ヵ月ぶり高値で引けた。
29日の日経平均は、米株高や円安進行で続伸。前日比34円75銭高の、2万2,848円22銭で大引け。利益確定売りで上値重い。29日のロンドン外為では、対ドル円相場は反落。前日比50銭円安ドル高の111円20~30銭。(現地16:00時点比較)
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LME&NY&SHFEMarketReport
MIRU MORNING EXPRESS 現地8月28日
『貿易摩擦懸念後退&ドル安でLME全面高』
現地28日のLME市場は、ドル安背景、北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉をめぐり米とメキシコが2国間協議で合意に達したこと、米中が通商問題で合意に至ることへの期待感からメタルに買いが入り上昇した。しかし米中問題は容易ではなく、楽観視はできないところ。
カッパーは序盤から上昇し、一時は6,160ドルと2週間ぶりの高値をHIT。引けは6,147ドル。在庫は1,100トン増の268,175トン。しかしながら先週にカッパーは10万トン近い新規のキャンセルワラントが発生しており、これが相場を下支えしている。他、アルミ、亜鉛も新規のキャンセルワラントが発生した。
アルミ3Mも上昇。前週末比38.5ドル高の2,133.5ドルでClose。アルミ在庫は減少を続けており、5,850トン減の1,089,275トン。アルミもドル安サポートで8月9日以来の高値をつける。ニッケルは急騰。260ドル高の13,675ドルでClose。在庫は1,116トン減の241,488トン。ニッケルはこれから欧米市場も需要期に入ることで堅調に推移していくとみられる。国内Scrap市場はSUSメーカーが9月の期末決算を控え在庫調整が予想され需要は伸び悩みが続くか。
亜鉛、鉛は小幅高。亜鉛は2,540ドル、鉛は2,082ドル。
ドルINDEXは94.54で前日比0.62%低下。
28日のNY原油は反落。前日比0.34ドル安の68.53ドル利益確定の売り優勢の流れが続く。米週間石油在庫統計の発表を控えた模様眺めムードもポジション調整の売りを後押し。また、真夏のドライブシーズンも終了し、需要の端境期に向かっていることも原油ならびに石油製品の重しに。
NY金は反落。前日比1.7ドル安の1,209.5ドル。時間外ではユーロ高ドル安に支援され1,220ドルまで上昇するも、米長期金利上昇を警戒した売りに傾きマイナスサイドに沈んだ金。他、銀、PGMも下落に転じた。
28日のNYダウは3日続伸。前日比14.38ドル高の2万6,064.02ドル。2月初頭以来、半年ぶり高値。貿易懸念後退を手掛かりとした買いが相場を下支え。8月の米消費者信頼感指数は2000年10月以来の高水準となり米景気はしばらく堅調との見方が広がる。一方、ハイテク市場のNASDAQは8,030.038をつけ3日連続で過去最高値を更新。S&P500種株価指数も3日連続で過去最高値を更新。28日の日経平均株価終値は前日比13.83円高の2万2,813.47円。28日のロンドン外為市場で円相場は上昇。前営業日比10銭円高ドル安の1ドル=111円10~20銭。
情報提供会社: I R universe株式会社
『貿易摩擦懸念後退&ドル安でLME全面高』
現地28日のLME市場は、ドル安背景、北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉をめぐり米とメキシコが2国間協議で合意に達したこと、米中が通商問題で合意に至ることへの期待感からメタルに買いが入り上昇した。しかし米中問題は容易ではなく、楽観視はできないところ。
カッパーは序盤から上昇し、一時は6,160ドルと2週間ぶりの高値をHIT。引けは6,147ドル。在庫は1,100トン増の268,175トン。しかしながら先週にカッパーは10万トン近い新規のキャンセルワラントが発生しており、これが相場を下支えしている。他、アルミ、亜鉛も新規のキャンセルワラントが発生した。
アルミ3Mも上昇。前週末比38.5ドル高の2,133.5ドルでClose。アルミ在庫は減少を続けており、5,850トン減の1,089,275トン。アルミもドル安サポートで8月9日以来の高値をつける。ニッケルは急騰。260ドル高の13,675ドルでClose。在庫は1,116トン減の241,488トン。ニッケルはこれから欧米市場も需要期に入ることで堅調に推移していくとみられる。国内Scrap市場はSUSメーカーが9月の期末決算を控え在庫調整が予想され需要は伸び悩みが続くか。
亜鉛、鉛は小幅高。亜鉛は2,540ドル、鉛は2,082ドル。
ドルINDEXは94.54で前日比0.62%低下。
28日のNY原油は反落。前日比0.34ドル安の68.53ドル利益確定の売り優勢の流れが続く。米週間石油在庫統計の発表を控えた模様眺めムードもポジション調整の売りを後押し。また、真夏のドライブシーズンも終了し、需要の端境期に向かっていることも原油ならびに石油製品の重しに。
NY金は反落。前日比1.7ドル安の1,209.5ドル。時間外ではユーロ高ドル安に支援され1,220ドルまで上昇するも、米長期金利上昇を警戒した売りに傾きマイナスサイドに沈んだ金。他、銀、PGMも下落に転じた。
28日のNYダウは3日続伸。前日比14.38ドル高の2万6,064.02ドル。2月初頭以来、半年ぶり高値。貿易懸念後退を手掛かりとした買いが相場を下支え。8月の米消費者信頼感指数は2000年10月以来の高水準となり米景気はしばらく堅調との見方が広がる。一方、ハイテク市場のNASDAQは8,030.038をつけ3日連続で過去最高値を更新。S&P500種株価指数も3日連続で過去最高値を更新。28日の日経平均株価終値は前日比13.83円高の2万2,813.47円。28日のロンドン外為市場で円相場は上昇。前営業日比10銭円高ドル安の1ドル=111円10~20銭。
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LME&NY&SHFEMarketReport
MIRU MORNING EXPRESS 現地8月27日
『LMEバンクホリデー休場、SHFEカッパー堅調』
現地時間週明け27日のLMEは、サマーバンクホリデーのため休場。SHFEではドル安とファンダメンタルの好転に支援されて、カッパーは支持線見出すも、他は売り買い交錯。カッパー、亜鉛、錫が上昇したが、他メタルは弱含みの推移となった。
ドル安はSHFEベースメタル相場全体に下支え材料となり、カッパーはファンダメンタル状況の好転でさらに浮上した。最も取引された10月限のカッパーは、上海時間10.45AMで先週末金曜日に対して、0.5%、240元高の48,750元(7,159ドル)で成約している。
ドルインデックスは8月15日に付けた年初来高値の96.99から上海時間11.16AMで95.08となり下落を続けている。ドルは先週金曜日、FRB議長ジェローム・パウエルのゆるやかな米国金利の上昇が依然として適切であるとの声明を受けて軟化基調にある。声明の中で同議長は「連邦公開市場委員会(FOMC)が現状取っている段階的利上げアプローチはインフレ率と景気にまつわるリスクを慎重に考慮しており、直近ではインフレは2%に近付いたが、2%以上に加速する明確な兆しはなく、また景気過熱のリスクも見られない」としている。
同時に中国人民銀行も対ドル人民元基準レートを日々算定する際に人民元安へのバイアスを相殺するよう反循環的ファクターの考慮を再開すると声明したことで、ドルロングポジションの売りが上昇した。
カッパーはファンダメンタルの好転にも支援されていて、SHFE在庫は先週金曜時点で、前週より5.5%、8,486トン減少、14万6,590トンとなった。在庫は6月29日時点で26万3,968トンを記録して以来8週連続減少した。中国向け銅プレミアムの上昇も好材料。Cif上海のプレミアムは8月21日時点で、69~88ドルとなり、2016年10月以来の高値となった。
先週の南オーストラリアBHP傘下のオリンピックダム精錬所の突発的供給停止や、Sterlite傘下の印ツチコリン精錬所の閉鎖継続など供給サイド問題の継続も支持材料となっている。
亜鉛10月限・錫1月限は上昇、鉛10月限変わらず、ニッケル11月限・アルミ10月限は軟化。
NY貴金属は米国―メキシコのNAFTA再交渉合意を好感し軒並み続伸。Ptは先週末比14.8ドル高、804.2ドルで引けた。NY原油は小幅続伸。米・メキシコのNAFTA再交渉合意で貿易摩擦解消が期待され先週末比0.15ドル高、68.87ドルで引けた。
27日のNYダウは続伸。米国・メキシコ間NAFTA交渉再開合意を好感し2月上旬来高値、先週末比259.29ドル高、2万6,049.64ドルで引けた。27日の日経平均は、米株高を好感5日続伸。先週末比197円87銭高の、2万2,799円64銭で大引け。27日のロンドン外為は、バンクホリデーのため休場。トルコリラは対米関係改善見通せず、一時4.6%下落、1ドル=6.29リラをつけた。
情報提供会社: I R universe株式会社
『LMEバンクホリデー休場、SHFEカッパー堅調』
現地時間週明け27日のLMEは、サマーバンクホリデーのため休場。SHFEではドル安とファンダメンタルの好転に支援されて、カッパーは支持線見出すも、他は売り買い交錯。カッパー、亜鉛、錫が上昇したが、他メタルは弱含みの推移となった。
ドル安はSHFEベースメタル相場全体に下支え材料となり、カッパーはファンダメンタル状況の好転でさらに浮上した。最も取引された10月限のカッパーは、上海時間10.45AMで先週末金曜日に対して、0.5%、240元高の48,750元(7,159ドル)で成約している。
ドルインデックスは8月15日に付けた年初来高値の96.99から上海時間11.16AMで95.08となり下落を続けている。ドルは先週金曜日、FRB議長ジェローム・パウエルのゆるやかな米国金利の上昇が依然として適切であるとの声明を受けて軟化基調にある。声明の中で同議長は「連邦公開市場委員会(FOMC)が現状取っている段階的利上げアプローチはインフレ率と景気にまつわるリスクを慎重に考慮しており、直近ではインフレは2%に近付いたが、2%以上に加速する明確な兆しはなく、また景気過熱のリスクも見られない」としている。
同時に中国人民銀行も対ドル人民元基準レートを日々算定する際に人民元安へのバイアスを相殺するよう反循環的ファクターの考慮を再開すると声明したことで、ドルロングポジションの売りが上昇した。
カッパーはファンダメンタルの好転にも支援されていて、SHFE在庫は先週金曜時点で、前週より5.5%、8,486トン減少、14万6,590トンとなった。在庫は6月29日時点で26万3,968トンを記録して以来8週連続減少した。中国向け銅プレミアムの上昇も好材料。Cif上海のプレミアムは8月21日時点で、69~88ドルとなり、2016年10月以来の高値となった。
先週の南オーストラリアBHP傘下のオリンピックダム精錬所の突発的供給停止や、Sterlite傘下の印ツチコリン精錬所の閉鎖継続など供給サイド問題の継続も支持材料となっている。
亜鉛10月限・錫1月限は上昇、鉛10月限変わらず、ニッケル11月限・アルミ10月限は軟化。
NY貴金属は米国―メキシコのNAFTA再交渉合意を好感し軒並み続伸。Ptは先週末比14.8ドル高、804.2ドルで引けた。NY原油は小幅続伸。米・メキシコのNAFTA再交渉合意で貿易摩擦解消が期待され先週末比0.15ドル高、68.87ドルで引けた。
27日のNYダウは続伸。米国・メキシコ間NAFTA交渉再開合意を好感し2月上旬来高値、先週末比259.29ドル高、2万6,049.64ドルで引けた。27日の日経平均は、米株高を好感5日続伸。先週末比197円87銭高の、2万2,799円64銭で大引け。27日のロンドン外為は、バンクホリデーのため休場。トルコリラは対米関係改善見通せず、一時4.6%下落、1ドル=6.29リラをつけた。
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LME&NY&SHFEMarketReport
MIRU MORNING EXPRESS 現地8月24日
『ドル安背景からメタル全面高』
現地24日のLME市場はドル安背景で全面高。カッパー、ZINC、ニッケル大幅反発。ZINCは28,000トンの新たなキャンセルワラントもあり久々に上げのけん引役となった。
ZINC3Mは前日比65.5ドル高の2,534ドルで2.5%UP。28,000トンのキャンセルワラントが新たに追加されたこと現実的な亜鉛需給バランスにようやくマーケットも反応し堅調地合い。LME亜鉛在庫はトータルで1,175トン減の24万7,400トンに。
アルミ3Mは続伸。在庫が減少し続けるなか、中盤からドル安支援で買い上がり2109ドルまで上昇。WBMSが今年上半期の世界アルミ新地金需給について供給不足だったと発表したことも材料視され上昇。
パウエルFRB議長の講演を受けて、年内2回の追加利上げ観測が強まったことに加え、上値警戒感からの転売も見られ引けは上げ幅を縮小してCLOSE。アルミ在庫は4,850トン減の109万5,125トン。
カッパー3M反発。アルミ、ジンクの上げに追随。序盤、WBMSレポートで今年上半期の世界銅需給は供給過剰だったとの報告から上値が重くなったものの、アルミ、ジンクの上げに追随した買いからカッパーは6116ドルまで上昇、終盤には9月の米利上げ観測が強まり、ドルが買い戻されたことが弱材料となるなか値位置を切り下げるも堅調に締めた。
パウエルFRB議長は着実な利上げが適切との見解示す。
WBMS 今年1月~6月の世界アルミ需給について33万4,000トンの供給不足と発表。
同じくWBMS調べによる同期の世界ニッケル需給は2万2,000トンの供給不足、同期の世界カッパー需給は11万4,200トンの供給超過と発表。
ニッケル3Mは反発。序盤様子見、中盤からアルミ、ジンクカッパーの上げに追随し13,480ドルまで値を切り上げたところで転売が入り13,320ドルっを割り込むも終盤にかけ13,450ドルまで戻す。ここが上値レジスタンスとなり13,420ドルでClose。在庫は948トン減の24万2,604トン。
NY原油は上昇、前日比0.89ドル高の68.72ドル。イランの原油生産が減少との観測から買い優勢に。米FRB議長講演後にドル安に振れたことでまた買い入る。NY金は急反発、前日比19.3ドル高の1,208.6ドル。
米FRB議長が講演を受けて、利上げが最終局面に差し掛かっていると市場に解釈され、ドル安となったことから貴金属は全面高となった。
24日のNYダウは3日ぶりに反発。前日比133.37ドル高の2万5,790.35$。パウエルFRB議長講演を受け、米経済の成長が続くなかでも利上げペースは早めない姿勢を示唆したことから買い安心感を誘って上昇。24日の日経平均株価は前日比190.95円高の2万2,601.77円。24日のNY外為市場で円相場は4営業日ぶりに反発。1ドル=111円20~30銭。
情報提供会社: I R universe株式会社
『ドル安背景からメタル全面高』
現地24日のLME市場はドル安背景で全面高。カッパー、ZINC、ニッケル大幅反発。ZINCは28,000トンの新たなキャンセルワラントもあり久々に上げのけん引役となった。
ZINC3Mは前日比65.5ドル高の2,534ドルで2.5%UP。28,000トンのキャンセルワラントが新たに追加されたこと現実的な亜鉛需給バランスにようやくマーケットも反応し堅調地合い。LME亜鉛在庫はトータルで1,175トン減の24万7,400トンに。
アルミ3Mは続伸。在庫が減少し続けるなか、中盤からドル安支援で買い上がり2109ドルまで上昇。WBMSが今年上半期の世界アルミ新地金需給について供給不足だったと発表したことも材料視され上昇。
パウエルFRB議長の講演を受けて、年内2回の追加利上げ観測が強まったことに加え、上値警戒感からの転売も見られ引けは上げ幅を縮小してCLOSE。アルミ在庫は4,850トン減の109万5,125トン。
カッパー3M反発。アルミ、ジンクの上げに追随。序盤、WBMSレポートで今年上半期の世界銅需給は供給過剰だったとの報告から上値が重くなったものの、アルミ、ジンクの上げに追随した買いからカッパーは6116ドルまで上昇、終盤には9月の米利上げ観測が強まり、ドルが買い戻されたことが弱材料となるなか値位置を切り下げるも堅調に締めた。
パウエルFRB議長は着実な利上げが適切との見解示す。
WBMS 今年1月~6月の世界アルミ需給について33万4,000トンの供給不足と発表。
同じくWBMS調べによる同期の世界ニッケル需給は2万2,000トンの供給不足、同期の世界カッパー需給は11万4,200トンの供給超過と発表。
ニッケル3Mは反発。序盤様子見、中盤からアルミ、ジンクカッパーの上げに追随し13,480ドルまで値を切り上げたところで転売が入り13,320ドルっを割り込むも終盤にかけ13,450ドルまで戻す。ここが上値レジスタンスとなり13,420ドルでClose。在庫は948トン減の24万2,604トン。
NY原油は上昇、前日比0.89ドル高の68.72ドル。イランの原油生産が減少との観測から買い優勢に。米FRB議長講演後にドル安に振れたことでまた買い入る。NY金は急反発、前日比19.3ドル高の1,208.6ドル。
米FRB議長が講演を受けて、利上げが最終局面に差し掛かっていると市場に解釈され、ドル安となったことから貴金属は全面高となった。
24日のNYダウは3日ぶりに反発。前日比133.37ドル高の2万5,790.35$。パウエルFRB議長講演を受け、米経済の成長が続くなかでも利上げペースは早めない姿勢を示唆したことから買い安心感を誘って上昇。24日の日経平均株価は前日比190.95円高の2万2,601.77円。24日のNY外為市場で円相場は4営業日ぶりに反発。1ドル=111円20~30銭。
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MIRU MORNING EXPRESS 現地8月23日
『米中貿易戦争泥沼化懸念で軒並み下落のなか鉛上昇』
現地時間23日のLME相場は、米中貿易戦争再激化を受け前場はほぼ全面安、後場に入って売り買い交錯する展開となり、ニッケル、カッパー、錫は週中までの回復分維持に苦戦する一方、鉛は2%続騰した。
鉛3Mはしっかり2,000ドル近辺で締まって上げの一番手となり、8月15日に2017年1月来の安値1,917ドルをつけて以降では、安定した動きとなっている。アナリスト筋の観測として、在庫の減少とタイトなファンダメンタルにもかかわらず市場センチメントには貿易戦争などのマクロ経済要因が影を落としており、現状の価格チャートの動きは、2,030ドルあたりの抵抗線を守れないと下押しを試されやすくなり、超短期的な下振れリスクにさらされていることを示している一方、夏季休暇明けに電池面からの需要が盛り上がり実需筋からの強い支援を受けるだろう、としている。前日比42ドル上昇、2,055ドルで引けた。
アルミと亜鉛の小幅な切りあがりは8月15日の大幅下落以降での安定を示してはいる
が、米中貿易戦争再開によって投資家のセンチメントは弱含みとなっている。
今週22日に次官級の交渉が行われているにもかかわらず、米中は相互に160億ドルの輸入品に25%の追加関税を賦課しあい貿易戦争解決の期待は市場から消えつつある。同時に、関税措置は特に自動車産業への妨害となり、欧州自動車関連株が同日関税措置が実施されたことを受けて下落した。
そうした流れの中でカッパー3Mは、前場での落ち込みを後場でかなり取り戻したものの前日比18.5ドル安と続落、6,000ドル割れの5,986.5ドルで引けた。
米中貿易戦争に加え、米FRBは年内金利を上げる方向性が示され、それを受けたドル高も市場への重しとなっている。
ニッケル3Mも前日の小幅安から、当日は下げ幅を広げ前日比250ドル安、13,275ドルが終値。とはいえ今年1月の安値12,770ドル以降では13,000ドル越えが支持線で14,000ドルが上値心理的抵抗線。米中摩擦緩和が突破の鍵。
NY貴金属は,ドル高、米中追加関税発動を受けて軒並み下落。金は反落、銀続落。Pt、Pdともに反落で引けた。NY原油は小反落。米中通商協議に関心集まる中で模様眺め。前日比0.03ドル安の67.83ドルで引けた。
23日のNYダウは続落。難航する米中貿易交渉とトランプ政権の「ロシア疑惑」による米政治巡る不透明感が重し。前日比76.62ドル安、2万5,656.98ドルで引けた。
23日の日経平均は、円安に後押しされ3日続伸。前日比148円27銭高の、2万2,410円82銭で大引け。米中の輸入品課税措置応酬の影響は限定的。
23日のロンドン外為では、対ドル円相場は米利上げ観測などにより下落。前日比80銭円安ドル高の111円20~30銭。(現地16:00時点比較)
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『米中貿易戦争泥沼化懸念で軒並み下落のなか鉛上昇』
現地時間23日のLME相場は、米中貿易戦争再激化を受け前場はほぼ全面安、後場に入って売り買い交錯する展開となり、ニッケル、カッパー、錫は週中までの回復分維持に苦戦する一方、鉛は2%続騰した。
鉛3Mはしっかり2,000ドル近辺で締まって上げの一番手となり、8月15日に2017年1月来の安値1,917ドルをつけて以降では、安定した動きとなっている。アナリスト筋の観測として、在庫の減少とタイトなファンダメンタルにもかかわらず市場センチメントには貿易戦争などのマクロ経済要因が影を落としており、現状の価格チャートの動きは、2,030ドルあたりの抵抗線を守れないと下押しを試されやすくなり、超短期的な下振れリスクにさらされていることを示している一方、夏季休暇明けに電池面からの需要が盛り上がり実需筋からの強い支援を受けるだろう、としている。前日比42ドル上昇、2,055ドルで引けた。
アルミと亜鉛の小幅な切りあがりは8月15日の大幅下落以降での安定を示してはいる
が、米中貿易戦争再開によって投資家のセンチメントは弱含みとなっている。
今週22日に次官級の交渉が行われているにもかかわらず、米中は相互に160億ドルの輸入品に25%の追加関税を賦課しあい貿易戦争解決の期待は市場から消えつつある。同時に、関税措置は特に自動車産業への妨害となり、欧州自動車関連株が同日関税措置が実施されたことを受けて下落した。
そうした流れの中でカッパー3Mは、前場での落ち込みを後場でかなり取り戻したものの前日比18.5ドル安と続落、6,000ドル割れの5,986.5ドルで引けた。
米中貿易戦争に加え、米FRBは年内金利を上げる方向性が示され、それを受けたドル高も市場への重しとなっている。
ニッケル3Mも前日の小幅安から、当日は下げ幅を広げ前日比250ドル安、13,275ドルが終値。とはいえ今年1月の安値12,770ドル以降では13,000ドル越えが支持線で14,000ドルが上値心理的抵抗線。米中摩擦緩和が突破の鍵。
NY貴金属は,ドル高、米中追加関税発動を受けて軒並み下落。金は反落、銀続落。Pt、Pdともに反落で引けた。NY原油は小反落。米中通商協議に関心集まる中で模様眺め。前日比0.03ドル安の67.83ドルで引けた。
23日のNYダウは続落。難航する米中貿易交渉とトランプ政権の「ロシア疑惑」による米政治巡る不透明感が重し。前日比76.62ドル安、2万5,656.98ドルで引けた。
23日の日経平均は、円安に後押しされ3日続伸。前日比148円27銭高の、2万2,410円82銭で大引け。米中の輸入品課税措置応酬の影響は限定的。
23日のロンドン外為では、対ドル円相場は米利上げ観測などにより下落。前日比80銭円安ドル高の111円20~30銭。(現地16:00時点比較)
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MIRU MORNING EXPRESS 現地8月22日
『米中通商協議への期待感が失望感に変わりDown』
現地時間22日のLME相場は、序盤売り買い交錯したがその後ドル安に支援され、また米中協議への期待から売りも抑えられたことからカッパーを除き前場としては概ね堅調となった。
同日午後、米国財務次官David Malpassと貿易代表のJeffrey Garrishが中国商務次官王受文と両国としては6月初旬以来となる会談を持つことが決定された。2大経済大国の最近の関税賦課合戦でコモディティ投資は頭打ちとなり、夏季の季節的な減速も相まって、リスク回避の動きから直物の取引が手控えられている。
しかし一方では、この米中通商協議によって報復的な関税合戦に終止符が打たれるという楽観的な期待は後退しており、またぞろ暗雲が漂いはじめている。
亜鉛3Mは序盤0.9%切り下がったが、その後堅調に2,500ドル線をうかがい、2,450ドルに支持線を見出した。今週に入っての23,000トンの新規ワラントキャンセルが価格を支援している。国際的な鉛・亜鉛研究グループのILZSGによれば、前年同時期の20万トンに対して本年前半では1万7,000トンの供給不足で亜鉛の市場バランスは取れている。6月中旬までに3,000ドル越えするほどの前半の高騰で需要にブレーキがかかった。ここに来ての大幅価格下落で供給も絞らているが、需要が戻ってくるだろうというのが金融筋の見方。さらに後半には供給不足が拡大し亜鉛価格が再上昇すると予測している。LME在庫は前日比500トン減少、24万9,375トン。
カッパー3Mは唯一前場で下げ、6,000ドルをうかがうところまで下落した。その他のメタルは前日の上げ幅を固める形になっている。チリ・カセロネス銅山のスト回避に加えて同じくエスコンディダ銅山での労使交渉が順調に妥結したことで銅供給の途絶懸念が和らいだことが下げ圧力を加えている。LME在庫は前日比1,600トン増加、26万2,850トン。また、米中通商協議では大きな進展は見込まれないとの見方が失望売りを誘い中盤には6,000ドルを割りこみ、5,973ドルまで下落した。
23日、米中は追加関税第2弾として25%の追加関税を発動。22日に米中高官が協議を実施しても発動停止には至らず。
NY貴金属は欧州時間のユーロ高に支援されて総じて上昇。金は続伸、銀は反落。Ptが小幅反発、Pdは続伸。NY原油は米原油在庫の予想以上の減少に支持され続伸。前日比2.02ドル高の67.86ドルで引けた。
22日のNYダウは5営業ぶり反落。米政権巡る不透明感が重し。前日比88.69ドル安、2万5,733.60ドルで引けた。22日の日経平均は、米株高や円安を好感し続伸。前日比142円86銭高の、2万2,362円55銭で大引け。自動車など輸出関連株に買いが入ったことも支援。22日のロンドン外為では、対ドル円相場は米公開市場委員会(FOMC)の議事要旨発表控えた様子見により、前日比横ばいの110円40~50銭。(現地16:00時点比較)
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『米中通商協議への期待感が失望感に変わりDown』
現地時間22日のLME相場は、序盤売り買い交錯したがその後ドル安に支援され、また米中協議への期待から売りも抑えられたことからカッパーを除き前場としては概ね堅調となった。
同日午後、米国財務次官David Malpassと貿易代表のJeffrey Garrishが中国商務次官王受文と両国としては6月初旬以来となる会談を持つことが決定された。2大経済大国の最近の関税賦課合戦でコモディティ投資は頭打ちとなり、夏季の季節的な減速も相まって、リスク回避の動きから直物の取引が手控えられている。
しかし一方では、この米中通商協議によって報復的な関税合戦に終止符が打たれるという楽観的な期待は後退しており、またぞろ暗雲が漂いはじめている。
亜鉛3Mは序盤0.9%切り下がったが、その後堅調に2,500ドル線をうかがい、2,450ドルに支持線を見出した。今週に入っての23,000トンの新規ワラントキャンセルが価格を支援している。国際的な鉛・亜鉛研究グループのILZSGによれば、前年同時期の20万トンに対して本年前半では1万7,000トンの供給不足で亜鉛の市場バランスは取れている。6月中旬までに3,000ドル越えするほどの前半の高騰で需要にブレーキがかかった。ここに来ての大幅価格下落で供給も絞らているが、需要が戻ってくるだろうというのが金融筋の見方。さらに後半には供給不足が拡大し亜鉛価格が再上昇すると予測している。LME在庫は前日比500トン減少、24万9,375トン。
カッパー3Mは唯一前場で下げ、6,000ドルをうかがうところまで下落した。その他のメタルは前日の上げ幅を固める形になっている。チリ・カセロネス銅山のスト回避に加えて同じくエスコンディダ銅山での労使交渉が順調に妥結したことで銅供給の途絶懸念が和らいだことが下げ圧力を加えている。LME在庫は前日比1,600トン増加、26万2,850トン。また、米中通商協議では大きな進展は見込まれないとの見方が失望売りを誘い中盤には6,000ドルを割りこみ、5,973ドルまで下落した。
23日、米中は追加関税第2弾として25%の追加関税を発動。22日に米中高官が協議を実施しても発動停止には至らず。
NY貴金属は欧州時間のユーロ高に支援されて総じて上昇。金は続伸、銀は反落。Ptが小幅反発、Pdは続伸。NY原油は米原油在庫の予想以上の減少に支持され続伸。前日比2.02ドル高の67.86ドルで引けた。
22日のNYダウは5営業ぶり反落。米政権巡る不透明感が重し。前日比88.69ドル安、2万5,733.60ドルで引けた。22日の日経平均は、米株高や円安を好感し続伸。前日比142円86銭高の、2万2,362円55銭で大引け。自動車など輸出関連株に買いが入ったことも支援。22日のロンドン外為では、対ドル円相場は米公開市場委員会(FOMC)の議事要旨発表控えた様子見により、前日比横ばいの110円40~50銭。(現地16:00時点比較)
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MIRU MORNING EXPRESS 現地8月21日
『ドル安、米中通商協議再開待ちから続伸』
現地21日のLME市場は、ドル安、米中通商協議再開待ちから続伸。カッパー3Mは続伸。序盤から買い優勢となり、米中貿易摩擦解消期待から中盤にかけて6,000ドルの節目を突破。6,000ドル台を回復し、心理的に強気モードとなり6,033ドルまで上げ幅を拡大。終盤に上げ幅を縮小するも5,970ドルを支持線として堅調に引け。ファンド筋が相場下落を見込んだポジションを減らしたことも一因。カッパーは15日に1年2か月ぶり安値となる5,773ドルをつけたが、ここからは5%の上昇となっている。
アルミ3Mも続伸。引き続き指定倉庫在庫が減少するなか米中貿易摩擦の解決期待に序盤から強含み。上海株の上昇に続き欧州株も堅調に推移したことを好感し中盤に2,050ドルの節目を突破。さらに2,084.5ドルまで上げ幅を拡大した。今月14日以来の高値。LMEアルミ在庫は4,525トン減の111万5,725トン。CHINA ADC12は続伸で1,900ドルへ(CIF JAPAN)。
ドルインデックス指数は96ポイント割れまで軟化した。
ニッケルも続伸。序盤に上海株の上昇を好感し、13,840ドルまで値を飛ばす。前半に上げ幅を失うも13,490ドルで買い拾われプラスサイドを維持。中盤から後半は13,600ドルを挟んで堅調に推移して引けた。LMEニッケル在庫は810トン減の24万5,724トン。
亜鉛も上昇。新たなキャンセルワラントにより2%以上の上げ。前日終値比48.5ドル高の2,426ドルへ。在庫は825トン減の249,875トン。欧州、アジア、北米で8,150トンの新規キャンセルワラントが出た。亜鉛もそろそろ、ようやく本格的な反発期か? 姉妹金属の鉛も反転。35.5ドル高の2,008ドルで2,000ドル台をまず回復。15日には2016年10月以来、18カ月ぶりの2,000ドル割れを喫したが、ここが底値か。
先週には2016年8月以来2年ぶりの安値18,300ドルまで落ち込んでいた錫も反発し19,000ドルをマーク。
21日のNY原油相場は続伸。前日比0.92ドル高の67.35ドル。11月に米国が石油を含めた対イラン制裁の第2弾を発動させることから原油の供給不足懸念がはやされ上昇。
NY金は続伸。前日比5.3ドル高の1,195.5ドル。米トランプ大統領の利上げ批判によるドル安から上昇。他、銀、Pdも上昇。21日のNYダウは4日続伸。前日比63.60ドル高の2万5,822.29ドルで2月1日以来、ほぼ半年ぶりの高値で引けた。22日にFOMC議事録要旨発表、24日にパウエルFRB議長の講演が控えているなか好決算を好感した買いが株価を押し上げた。
21日の日経平均株価終値は前日比20.73円高の2万2,219.73円。21日のロンドン外為で円相場は横ばい。1ドル=110円40~50銭。
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『ドル安、米中通商協議再開待ちから続伸』
現地21日のLME市場は、ドル安、米中通商協議再開待ちから続伸。カッパー3Mは続伸。序盤から買い優勢となり、米中貿易摩擦解消期待から中盤にかけて6,000ドルの節目を突破。6,000ドル台を回復し、心理的に強気モードとなり6,033ドルまで上げ幅を拡大。終盤に上げ幅を縮小するも5,970ドルを支持線として堅調に引け。ファンド筋が相場下落を見込んだポジションを減らしたことも一因。カッパーは15日に1年2か月ぶり安値となる5,773ドルをつけたが、ここからは5%の上昇となっている。
アルミ3Mも続伸。引き続き指定倉庫在庫が減少するなか米中貿易摩擦の解決期待に序盤から強含み。上海株の上昇に続き欧州株も堅調に推移したことを好感し中盤に2,050ドルの節目を突破。さらに2,084.5ドルまで上げ幅を拡大した。今月14日以来の高値。LMEアルミ在庫は4,525トン減の111万5,725トン。CHINA ADC12は続伸で1,900ドルへ(CIF JAPAN)。
ドルインデックス指数は96ポイント割れまで軟化した。
ニッケルも続伸。序盤に上海株の上昇を好感し、13,840ドルまで値を飛ばす。前半に上げ幅を失うも13,490ドルで買い拾われプラスサイドを維持。中盤から後半は13,600ドルを挟んで堅調に推移して引けた。LMEニッケル在庫は810トン減の24万5,724トン。
亜鉛も上昇。新たなキャンセルワラントにより2%以上の上げ。前日終値比48.5ドル高の2,426ドルへ。在庫は825トン減の249,875トン。欧州、アジア、北米で8,150トンの新規キャンセルワラントが出た。亜鉛もそろそろ、ようやく本格的な反発期か? 姉妹金属の鉛も反転。35.5ドル高の2,008ドルで2,000ドル台をまず回復。15日には2016年10月以来、18カ月ぶりの2,000ドル割れを喫したが、ここが底値か。
先週には2016年8月以来2年ぶりの安値18,300ドルまで落ち込んでいた錫も反発し19,000ドルをマーク。
21日のNY原油相場は続伸。前日比0.92ドル高の67.35ドル。11月に米国が石油を含めた対イラン制裁の第2弾を発動させることから原油の供給不足懸念がはやされ上昇。
NY金は続伸。前日比5.3ドル高の1,195.5ドル。米トランプ大統領の利上げ批判によるドル安から上昇。他、銀、Pdも上昇。21日のNYダウは4日続伸。前日比63.60ドル高の2万5,822.29ドルで2月1日以来、ほぼ半年ぶりの高値で引けた。22日にFOMC議事録要旨発表、24日にパウエルFRB議長の講演が控えているなか好決算を好感した買いが株価を押し上げた。
21日の日経平均株価終値は前日比20.73円高の2万2,219.73円。21日のロンドン外為で円相場は横ばい。1ドル=110円40~50銭。
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MIRU MORNING EXPRESS 現地8月20日
『米中協議再開期待とドル安でLME、貴金属ともに上昇』
現地週明け20日のLME相場は、米中協議の再開への期待とドル安支援で概ね上昇、亜鉛と鉛は安値で地合い固めた。
米中協議は6月以来初めて再開されることとなり、中国政府は今週後半9人からなる交渉団を米国に送る。これによりアジア株式は一斉に急騰した。
上げ頭はアルミ3Mで、進行中の関税決定をめぐる不確実性でマーケットが不活発な中、1.2%反発し、2,050ドル越えに支持線見出した。取引高も当日最も大きく引けまでに15,700ロットが動いた。7月末、米国財務省はアルミ製造業のRusalと関連企業のエネルギー産業EN+に対して10月23日までの制裁解除のための基本条件を提示しており、具体的には実質支配者のオレグ・デリパスカが持ち株会社への支配を放棄することが要求されている。解決方法はどちらかというとクリアカット、どうすればロシアのアルミ地金が市場に流れるかは周知のことで問題はデプラスカが支配権を放棄するのかどうか、いかにして放棄するのかである、それまではアルミ価格は一定範囲内で上下するとの金融筋の観測もある。先週末比25ドル高、2.055ドルで引けた。LME在庫は前日比4,525トン減少、111万5,725トン、Busanで4,800トンの新規ワラントキャンセル。
同様にカッパー3Mも1%反発して、いったん同日中高値の6,033ドルを付けたあと、6,000ドル弱のところで引けた。チリの主要銅山での供給途絶懸念から、カッパー相場は概ね支援されてきたが、BHPエスコンディダの労使交渉が妥結し3M相場を多少下押しした。
アナリスト筋の見方では夏季休暇明けには、消費家が年末の定例的な繁忙期にそなえて在庫積み増しすることで需要が再喚起されると市場参加者は期待しているとしている。前場は先週末比124ドル上昇、6,002ドルが公式値だったが、後場やや上値を削り、64.5ドル高、5,991.5ドルが終値。
一方、亜鉛と鉛は前場は小高く引けたが結局3日続落で引け、安値圏で地合い固めた。鉛は後場突発的な売りが、2,000ドル台維持に苦戦した。ニッケル、錫は続伸。
NY貴金属はドル安に支援され軒並み上昇。金は先週末比10.4ドルの大幅高1,190.2ドルで引けた。Ptも16.6ドル急反発、793.9ドルが終値。NY原油は米中貿易戦争への警戒やや後退し続伸。先週末比0.52ドル高の66.43ドルで引けた。
20日のNYダウは3日続伸。米中貿易協議期待とM&A案件を好感。先週末比89.37ドル高、2万5,758.69ドルのほぼ6か月半ぶりの高値で引けた。20日の日経平均は、軟調な上海株を嫌気し反落。先週末比71円38銭安の、2万2,199円00銭で大引け。売買代金は今年2番目の少なさ。20日のロンドン外為では、対ドル円相場は米中貿易協議、米主要経済イベント控え、様子見により横ばい。先週末比変わらずの110円40~50銭。(現地16:00時点比較)
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『米中協議再開期待とドル安でLME、貴金属ともに上昇』
現地週明け20日のLME相場は、米中協議の再開への期待とドル安支援で概ね上昇、亜鉛と鉛は安値で地合い固めた。
米中協議は6月以来初めて再開されることとなり、中国政府は今週後半9人からなる交渉団を米国に送る。これによりアジア株式は一斉に急騰した。
上げ頭はアルミ3Mで、進行中の関税決定をめぐる不確実性でマーケットが不活発な中、1.2%反発し、2,050ドル越えに支持線見出した。取引高も当日最も大きく引けまでに15,700ロットが動いた。7月末、米国財務省はアルミ製造業のRusalと関連企業のエネルギー産業EN+に対して10月23日までの制裁解除のための基本条件を提示しており、具体的には実質支配者のオレグ・デリパスカが持ち株会社への支配を放棄することが要求されている。解決方法はどちらかというとクリアカット、どうすればロシアのアルミ地金が市場に流れるかは周知のことで問題はデプラスカが支配権を放棄するのかどうか、いかにして放棄するのかである、それまではアルミ価格は一定範囲内で上下するとの金融筋の観測もある。先週末比25ドル高、2.055ドルで引けた。LME在庫は前日比4,525トン減少、111万5,725トン、Busanで4,800トンの新規ワラントキャンセル。
同様にカッパー3Mも1%反発して、いったん同日中高値の6,033ドルを付けたあと、6,000ドル弱のところで引けた。チリの主要銅山での供給途絶懸念から、カッパー相場は概ね支援されてきたが、BHPエスコンディダの労使交渉が妥結し3M相場を多少下押しした。
アナリスト筋の見方では夏季休暇明けには、消費家が年末の定例的な繁忙期にそなえて在庫積み増しすることで需要が再喚起されると市場参加者は期待しているとしている。前場は先週末比124ドル上昇、6,002ドルが公式値だったが、後場やや上値を削り、64.5ドル高、5,991.5ドルが終値。
一方、亜鉛と鉛は前場は小高く引けたが結局3日続落で引け、安値圏で地合い固めた。鉛は後場突発的な売りが、2,000ドル台維持に苦戦した。ニッケル、錫は続伸。
NY貴金属はドル安に支援され軒並み上昇。金は先週末比10.4ドルの大幅高1,190.2ドルで引けた。Ptも16.6ドル急反発、793.9ドルが終値。NY原油は米中貿易戦争への警戒やや後退し続伸。先週末比0.52ドル高の66.43ドルで引けた。
20日のNYダウは3日続伸。米中貿易協議期待とM&A案件を好感。先週末比89.37ドル高、2万5,758.69ドルのほぼ6か月半ぶりの高値で引けた。20日の日経平均は、軟調な上海株を嫌気し反落。先週末比71円38銭安の、2万2,199円00銭で大引け。売買代金は今年2番目の少なさ。20日のロンドン外為では、対ドル円相場は米中貿易協議、米主要経済イベント控え、様子見により横ばい。先週末比変わらずの110円40~50銭。(現地16:00時点比較)
情報提供会社: I R universe株式会社
金属国際相場情報
LME&NY&SHFEMarketReport
MIRU MORNING EXPRESS 現地8月17日
『ドル高、チリ鉱山スト回避でカッパー続落』
現地17日のLME市場は、ニッケル、錫を除いて下落。カッパー、鉛、亜鉛続落。
カッパーは序盤から中盤にかけては方向性を欠く展開となったが、終盤にかけてドル安、NYダウの上昇から5,945ドルまで小高くなる場面もあったが、チリのエスコンディダ鉱山でのストライキが回避される可能性が高くなったことで供給不安は後退し5,864ドルまで軟化。引けは辛うじて5,900ドル台を維持。
チリのカセロネス鉱山でも、会社側が提案した労使協約について組合員投票で大差で承認されており、こちらもスト入りの可能性は低くなっている。カッパーは週間では5%の下落。7月上旬以来の大きさ。カッパーの下値抵抗線は5,650ドルにあり、ここまで下がる可能性もあり。
アルミ3Mは小反落。序盤に2,052ドルまで強含む場面もあったが、売り圧力が強く、中盤に2,018ドルまで軟化。ドル安に支援され下値を切り上げたが2,040ドルで頭打ち。LMEアルミ在庫は引き続きの減少で3,900トン減の112万250トン。
ニッケルは続伸。序盤に13,195ドルまで反落したが、押し目買い意欲は強く、あっさりと反転。13,500ドルの節目を突破。終盤に一段高となり、今月13日以来の高値となる13,630ドルまで上昇。在庫は1,014トン減の246,534トン。
鉛は前日比52ドル安の1,988ドルで再びの2,000ドル割れ。1年8か月ぶりの安値水準。現在の鉛需要は堅調ではあるが、世界のEV、LIBブームによる相対的な鉛需要の減少予想が過度な売りを呼び込んでいる。LME鉛在庫は125,400トン。このうち50%はキャンセルワラント。
亜鉛は2.5ドル安の2,389.5ドル。在庫は825トン減の251,425トン。これ以上の下落になると亜鉛の新規再開にも暗雲が。
17日のNY原油は続伸。前日比0.45ドル高の65.91ドル。トルコリラの下げが一巡し、トルコ不安が落ち着いたこと、人民元安を通じた中国経済に対する不安感が一巡したことから買い優勢に転じる。世界的な需要拡大見通しは不透明となっているが、米のイラン制裁による供給減少が下支え。
NY金は小反発。前日比0.2ドル高の1,179.8ドル。最近のドル高に調整売りが入ったことから金に買戻し入る。今月末に米中通商協議が再開される見通しとなっていることも商品需要の後退観測を緩和した。
17日のNYダウは続伸。前日比110.59ドル高の2万5,669.32ドル。2月下旬以来、半年ぶりの高値をマーク。米中通商協議再開への期待感大きく。17日の日経平均株価終値は前日比78.34円高の2万2,270.38円。17日のNY外為市場で円相場は反発、前日比40銭の円高ドル安の1ドル=110円45~55銭。トルコ情勢を巡るトルコ通貨リラが下落しリスク回避の円買いが目立った。
情報提供会社: I R universe株式会社
『ドル高、チリ鉱山スト回避でカッパー続落』
現地17日のLME市場は、ニッケル、錫を除いて下落。カッパー、鉛、亜鉛続落。
カッパーは序盤から中盤にかけては方向性を欠く展開となったが、終盤にかけてドル安、NYダウの上昇から5,945ドルまで小高くなる場面もあったが、チリのエスコンディダ鉱山でのストライキが回避される可能性が高くなったことで供給不安は後退し5,864ドルまで軟化。引けは辛うじて5,900ドル台を維持。
チリのカセロネス鉱山でも、会社側が提案した労使協約について組合員投票で大差で承認されており、こちらもスト入りの可能性は低くなっている。カッパーは週間では5%の下落。7月上旬以来の大きさ。カッパーの下値抵抗線は5,650ドルにあり、ここまで下がる可能性もあり。
アルミ3Mは小反落。序盤に2,052ドルまで強含む場面もあったが、売り圧力が強く、中盤に2,018ドルまで軟化。ドル安に支援され下値を切り上げたが2,040ドルで頭打ち。LMEアルミ在庫は引き続きの減少で3,900トン減の112万250トン。
ニッケルは続伸。序盤に13,195ドルまで反落したが、押し目買い意欲は強く、あっさりと反転。13,500ドルの節目を突破。終盤に一段高となり、今月13日以来の高値となる13,630ドルまで上昇。在庫は1,014トン減の246,534トン。
鉛は前日比52ドル安の1,988ドルで再びの2,000ドル割れ。1年8か月ぶりの安値水準。現在の鉛需要は堅調ではあるが、世界のEV、LIBブームによる相対的な鉛需要の減少予想が過度な売りを呼び込んでいる。LME鉛在庫は125,400トン。このうち50%はキャンセルワラント。
亜鉛は2.5ドル安の2,389.5ドル。在庫は825トン減の251,425トン。これ以上の下落になると亜鉛の新規再開にも暗雲が。
17日のNY原油は続伸。前日比0.45ドル高の65.91ドル。トルコリラの下げが一巡し、トルコ不安が落ち着いたこと、人民元安を通じた中国経済に対する不安感が一巡したことから買い優勢に転じる。世界的な需要拡大見通しは不透明となっているが、米のイラン制裁による供給減少が下支え。
NY金は小反発。前日比0.2ドル高の1,179.8ドル。最近のドル高に調整売りが入ったことから金に買戻し入る。今月末に米中通商協議が再開される見通しとなっていることも商品需要の後退観測を緩和した。
17日のNYダウは続伸。前日比110.59ドル高の2万5,669.32ドル。2月下旬以来、半年ぶりの高値をマーク。米中通商協議再開への期待感大きく。17日の日経平均株価終値は前日比78.34円高の2万2,270.38円。17日のNY外為市場で円相場は反発、前日比40銭の円高ドル安の1ドル=110円45~55銭。トルコ情勢を巡るトルコ通貨リラが下落しリスク回避の円買いが目立った。
情報提供会社: I R universe株式会社