金属国際相場情報
LME&NY&SHFEMarketReport
MIRU MORNING EXPRESS 現地11月20日
『カッパー&ニッケル反発、アルミ続落』
週明け11月20日のLME市場はカッパーの主導的な上げにニッケルも追随。鉛、亜鉛も反発。アルミは中国の冬季減産に懐疑的な見方も出ており続落。カッパー3Mは前週末比15ドル高の6,785ドル、後場6,824ドルまで上昇。中国の10月の新築住宅価格が前月比で小幅上昇。住宅販売は伸び悩むなか、価格面では堅調であることが確認され、中国の不動産セクターが依然として底堅いことがカッパーの買いにつながる。また、ペルーのサザンコパーにて現地21日の夜から労働者がストライキに入ることを通告したこともカッパーの買い材料となった。減り続けるLMEカパー在庫は20日に6,300トン減の24万1,400トンまで減少。アジア地域で8,675トンのキャンセルワラントが出た。
ニッケルは前週末比30ドル高の11,550ドル、後場続伸で11,650ドル。小幅ながら地道に回復するニッケル。ニッケル在庫は1,368トン減少の37万9,890トンと久々に38万トンを切る。
ロシアのノルリスクニッケルグループのノーニッケルは昨今のEVブームによるニッケル需要の拡大について懐疑的だと述べている。現在200万トンのニッケル需要のうち65,000トンが電池用に使われており、これが徐々に増加していくことは間違いないが、ニッケル需要の半分近くを電池用が占めるといったアグレッシブな予想は否定している。ステンレス用のNPI(ニッケル銑鉄)は中国とインドネシアの生産で今年の56万4,000トンから18年は76万トンに増加するとみている。ノーニッケル社は2017年の世界ニッケル需給について9万トンの供給不足、2018年には供給不足幅は14,000トンまで縮小すると予想。
LMEアルミは続落。前週末比13.5ドル安の2,082ドル。中国山東省のアルミ製錬メーカーWeiqiaoは冬季減産を免除されており、中国の冬季減産が必ずしも統一されたものではないことからやや弱気に傾いた。LMEアルミ在庫の減少が下支え。6,925トン減の115万875トンで年内に100万トンの大台を割り込むことは確実。
20日のNY原油は反落。前週末比0.19ドル安の55.14ドル。来週30日のOPEC総会を控えて利益確定の売りが優勢となった。OPECを中心とした産油国は減産期間を延長すると期待されているが、いつまで延長するのかコンセンサスは固まっていない。
NY金は急反落。前週末比21.2ドル安の1,275.3ドル。ドイツの連立交渉 決裂によるユーロ安を受けて売り優勢となった。銀、PGMも下落す。20日の日経平均株価終値は135.04円安の2万2,261.76円。20日のロンドン外為市場で円相場は5営業日ぶりに反落。前週末比20銭円安ドル高の1ドル=112円40~50銭。円買いユーロ売りが活発化。20日のNY株価速報は前週末比72ドル高の2万3,430.24ドル。
情報提供会社: I R universe株式会社
『カッパー&ニッケル反発、アルミ続落』
週明け11月20日のLME市場はカッパーの主導的な上げにニッケルも追随。鉛、亜鉛も反発。アルミは中国の冬季減産に懐疑的な見方も出ており続落。カッパー3Mは前週末比15ドル高の6,785ドル、後場6,824ドルまで上昇。中国の10月の新築住宅価格が前月比で小幅上昇。住宅販売は伸び悩むなか、価格面では堅調であることが確認され、中国の不動産セクターが依然として底堅いことがカッパーの買いにつながる。また、ペルーのサザンコパーにて現地21日の夜から労働者がストライキに入ることを通告したこともカッパーの買い材料となった。減り続けるLMEカパー在庫は20日に6,300トン減の24万1,400トンまで減少。アジア地域で8,675トンのキャンセルワラントが出た。
ニッケルは前週末比30ドル高の11,550ドル、後場続伸で11,650ドル。小幅ながら地道に回復するニッケル。ニッケル在庫は1,368トン減少の37万9,890トンと久々に38万トンを切る。
ロシアのノルリスクニッケルグループのノーニッケルは昨今のEVブームによるニッケル需要の拡大について懐疑的だと述べている。現在200万トンのニッケル需要のうち65,000トンが電池用に使われており、これが徐々に増加していくことは間違いないが、ニッケル需要の半分近くを電池用が占めるといったアグレッシブな予想は否定している。ステンレス用のNPI(ニッケル銑鉄)は中国とインドネシアの生産で今年の56万4,000トンから18年は76万トンに増加するとみている。ノーニッケル社は2017年の世界ニッケル需給について9万トンの供給不足、2018年には供給不足幅は14,000トンまで縮小すると予想。
LMEアルミは続落。前週末比13.5ドル安の2,082ドル。中国山東省のアルミ製錬メーカーWeiqiaoは冬季減産を免除されており、中国の冬季減産が必ずしも統一されたものではないことからやや弱気に傾いた。LMEアルミ在庫の減少が下支え。6,925トン減の115万875トンで年内に100万トンの大台を割り込むことは確実。
20日のNY原油は反落。前週末比0.19ドル安の55.14ドル。来週30日のOPEC総会を控えて利益確定の売りが優勢となった。OPECを中心とした産油国は減産期間を延長すると期待されているが、いつまで延長するのかコンセンサスは固まっていない。
NY金は急反落。前週末比21.2ドル安の1,275.3ドル。ドイツの連立交渉 決裂によるユーロ安を受けて売り優勢となった。銀、PGMも下落す。20日の日経平均株価終値は135.04円安の2万2,261.76円。20日のロンドン外為市場で円相場は5営業日ぶりに反落。前週末比20銭円安ドル高の1ドル=112円40~50銭。円買いユーロ売りが活発化。20日のNY株価速報は前週末比72ドル高の2万3,430.24ドル。
情報提供会社: I R universe株式会社