金属国際相場情報
LME&NY&SHFEMarketReport
MIRU MORNING EXPRESS 現地8月17日
『ドル高、チリ鉱山スト回避でカッパー続落』
現地17日のLME市場は、ニッケル、錫を除いて下落。カッパー、鉛、亜鉛続落。
カッパーは序盤から中盤にかけては方向性を欠く展開となったが、終盤にかけてドル安、NYダウの上昇から5,945ドルまで小高くなる場面もあったが、チリのエスコンディダ鉱山でのストライキが回避される可能性が高くなったことで供給不安は後退し5,864ドルまで軟化。引けは辛うじて5,900ドル台を維持。
チリのカセロネス鉱山でも、会社側が提案した労使協約について組合員投票で大差で承認されており、こちらもスト入りの可能性は低くなっている。カッパーは週間では5%の下落。7月上旬以来の大きさ。カッパーの下値抵抗線は5,650ドルにあり、ここまで下がる可能性もあり。
アルミ3Mは小反落。序盤に2,052ドルまで強含む場面もあったが、売り圧力が強く、中盤に2,018ドルまで軟化。ドル安に支援され下値を切り上げたが2,040ドルで頭打ち。LMEアルミ在庫は引き続きの減少で3,900トン減の112万250トン。
ニッケルは続伸。序盤に13,195ドルまで反落したが、押し目買い意欲は強く、あっさりと反転。13,500ドルの節目を突破。終盤に一段高となり、今月13日以来の高値となる13,630ドルまで上昇。在庫は1,014トン減の246,534トン。
鉛は前日比52ドル安の1,988ドルで再びの2,000ドル割れ。1年8か月ぶりの安値水準。現在の鉛需要は堅調ではあるが、世界のEV、LIBブームによる相対的な鉛需要の減少予想が過度な売りを呼び込んでいる。LME鉛在庫は125,400トン。このうち50%はキャンセルワラント。
亜鉛は2.5ドル安の2,389.5ドル。在庫は825トン減の251,425トン。これ以上の下落になると亜鉛の新規再開にも暗雲が。
17日のNY原油は続伸。前日比0.45ドル高の65.91ドル。トルコリラの下げが一巡し、トルコ不安が落ち着いたこと、人民元安を通じた中国経済に対する不安感が一巡したことから買い優勢に転じる。世界的な需要拡大見通しは不透明となっているが、米のイラン制裁による供給減少が下支え。
NY金は小反発。前日比0.2ドル高の1,179.8ドル。最近のドル高に調整売りが入ったことから金に買戻し入る。今月末に米中通商協議が再開される見通しとなっていることも商品需要の後退観測を緩和した。
17日のNYダウは続伸。前日比110.59ドル高の2万5,669.32ドル。2月下旬以来、半年ぶりの高値をマーク。米中通商協議再開への期待感大きく。17日の日経平均株価終値は前日比78.34円高の2万2,270.38円。17日のNY外為市場で円相場は反発、前日比40銭の円高ドル安の1ドル=110円45~55銭。トルコ情勢を巡るトルコ通貨リラが下落しリスク回避の円買いが目立った。
情報提供会社: I R universe株式会社
『ドル高、チリ鉱山スト回避でカッパー続落』
現地17日のLME市場は、ニッケル、錫を除いて下落。カッパー、鉛、亜鉛続落。
カッパーは序盤から中盤にかけては方向性を欠く展開となったが、終盤にかけてドル安、NYダウの上昇から5,945ドルまで小高くなる場面もあったが、チリのエスコンディダ鉱山でのストライキが回避される可能性が高くなったことで供給不安は後退し5,864ドルまで軟化。引けは辛うじて5,900ドル台を維持。
チリのカセロネス鉱山でも、会社側が提案した労使協約について組合員投票で大差で承認されており、こちらもスト入りの可能性は低くなっている。カッパーは週間では5%の下落。7月上旬以来の大きさ。カッパーの下値抵抗線は5,650ドルにあり、ここまで下がる可能性もあり。
アルミ3Mは小反落。序盤に2,052ドルまで強含む場面もあったが、売り圧力が強く、中盤に2,018ドルまで軟化。ドル安に支援され下値を切り上げたが2,040ドルで頭打ち。LMEアルミ在庫は引き続きの減少で3,900トン減の112万250トン。
ニッケルは続伸。序盤に13,195ドルまで反落したが、押し目買い意欲は強く、あっさりと反転。13,500ドルの節目を突破。終盤に一段高となり、今月13日以来の高値となる13,630ドルまで上昇。在庫は1,014トン減の246,534トン。
鉛は前日比52ドル安の1,988ドルで再びの2,000ドル割れ。1年8か月ぶりの安値水準。現在の鉛需要は堅調ではあるが、世界のEV、LIBブームによる相対的な鉛需要の減少予想が過度な売りを呼び込んでいる。LME鉛在庫は125,400トン。このうち50%はキャンセルワラント。
亜鉛は2.5ドル安の2,389.5ドル。在庫は825トン減の251,425トン。これ以上の下落になると亜鉛の新規再開にも暗雲が。
17日のNY原油は続伸。前日比0.45ドル高の65.91ドル。トルコリラの下げが一巡し、トルコ不安が落ち着いたこと、人民元安を通じた中国経済に対する不安感が一巡したことから買い優勢に転じる。世界的な需要拡大見通しは不透明となっているが、米のイラン制裁による供給減少が下支え。
NY金は小反発。前日比0.2ドル高の1,179.8ドル。最近のドル高に調整売りが入ったことから金に買戻し入る。今月末に米中通商協議が再開される見通しとなっていることも商品需要の後退観測を緩和した。
17日のNYダウは続伸。前日比110.59ドル高の2万5,669.32ドル。2月下旬以来、半年ぶりの高値をマーク。米中通商協議再開への期待感大きく。17日の日経平均株価終値は前日比78.34円高の2万2,270.38円。17日のNY外為市場で円相場は反発、前日比40銭の円高ドル安の1ドル=110円45~55銭。トルコ情勢を巡るトルコ通貨リラが下落しリスク回避の円買いが目立った。
情報提供会社: I R universe株式会社