金属国際相場情報
LME&NY&SHFEMarketReport
MIRU MORNING EXPRESS 現地5月13日
『米中対立激化で株もメタルも全面安、金と円のみ上昇』
現地13日のLME市場、および商品、金融市場は米中貿易戦争第2幕による対立激化で全面安となった。リスクに強い安全資産の金と円のみが上昇する展開に。米国債も買われる米が10日に2,000億ドル分の中国製品への制裁関税を引き上げたことを受け、中国は昨秋に5~10%の追加関税をかけた600億ドル分の米製品について6月1日から税率を最大25%に引き上げることを発表。米中対立激化が世界経済に悪影響を与えるとの警戒感が強まる。
LME全面安となるなか、亜鉛、鉛急落。亜鉛はいまだ逆ザヤを続けているが、3M先物は2,600ドルも割り込み2,567ドルまで落ち込む。マクロ環境の悪化が主因ではあるが、LME亜鉛在庫も3月からは30%以上増加し9万トンを超えていることもマイナス要因。亜鉛の逆ザヤ幅は140ドルを超えており2006年以来最大。亜鉛と姉妹金属の鉛も弱い。1,800ドルを割り込み1,798ドル1,780ドル台と16年8月9日以来3年ぶりの安値。季節的な需要減とリサイクル鉛の供給が安定しているため。
カッパーDownで現物終値は6,000ドル割れの5,986ドル、3Mは6,011ドルと前週末比110~120ドルの急落。世界的な株安、世界経済悪化懸念からShootdown。NYカッパーはポンド当たり272.95セント(トン 6,017ドル)為替110円で計算した銅建値理論値は703円/kgで現行建値720円から20円の下げ余地あり。
ニッケルもDown。カッパー同様に100ドルを超える下げ幅で現物11,759ドル、3Mは11,786ドルと下押し。在庫は減少しているがもはや材料視ならず。テクニカルも悪化11,500ドルまで下げ不可避。アルミは小幅にプラス。前週末比1ドル高の1,777ドル、3Mで1,809ドル。泥沼化する米中貿易Warsのなか、ドル安がアルミ相場を支援。しかし当然のことながら弱基調。
13日のアジア太平洋株式市場は軒並み下落。
・米国は対中制裁関税の第4弾として現在対象外となっている3,250億ドル相当の中国製品の輸入にも制裁関税を課す計画について詳細を明らかにする予定。
・中国は米国からの一部輸入品の関税を6月1日から25%に引き上げると発表。規模は600億ドルで2,493品目。
・欧米の株価も下落。ニューヨークダウは一時700ドル超の下落。
・ドルは対円、対ユーロともに下落。
13日のNY原油は続落。前週末比0.62ドル安の61.04ドル。結果的に米中通商協議は不調に終わり、両国の敵対的な関税の引き上げを再開することが金融市場全体を圧迫し、株安連動で原油相場も下落。
13日のNY金は続伸。米中貿易摩擦による株安を受けて上昇。さらに中国の対米報復関税発表で急騰し1,300ドル超え。PGMは反落。株安直撃でPdは33.9ドル安の1,316.8ドル、プラチナは10.7ドル安の854.9ドル。13日のロンドン外為市場で円相場は上昇。前週末比40銭円高ドル安の1ドル=109円10~20銭。米中貿易摩擦激化で安全資産の金と同様に円も買われた。13日の日経平均株価終値は続落で153.64円安の2万1,191.28円。13日のNYダウは大幅反落。前週末比617.38ドル安の2万5,324.99ドルと2月11日以来3か月ぶりの安値。米中対立激化で特にAppleとBoeingが売られた。
情報提供会社: I R universe株式会社
『米中対立激化で株もメタルも全面安、金と円のみ上昇』
現地13日のLME市場、および商品、金融市場は米中貿易戦争第2幕による対立激化で全面安となった。リスクに強い安全資産の金と円のみが上昇する展開に。米国債も買われる米が10日に2,000億ドル分の中国製品への制裁関税を引き上げたことを受け、中国は昨秋に5~10%の追加関税をかけた600億ドル分の米製品について6月1日から税率を最大25%に引き上げることを発表。米中対立激化が世界経済に悪影響を与えるとの警戒感が強まる。
LME全面安となるなか、亜鉛、鉛急落。亜鉛はいまだ逆ザヤを続けているが、3M先物は2,600ドルも割り込み2,567ドルまで落ち込む。マクロ環境の悪化が主因ではあるが、LME亜鉛在庫も3月からは30%以上増加し9万トンを超えていることもマイナス要因。亜鉛の逆ザヤ幅は140ドルを超えており2006年以来最大。亜鉛と姉妹金属の鉛も弱い。1,800ドルを割り込み1,798ドル1,780ドル台と16年8月9日以来3年ぶりの安値。季節的な需要減とリサイクル鉛の供給が安定しているため。
カッパーDownで現物終値は6,000ドル割れの5,986ドル、3Mは6,011ドルと前週末比110~120ドルの急落。世界的な株安、世界経済悪化懸念からShootdown。NYカッパーはポンド当たり272.95セント(トン 6,017ドル)為替110円で計算した銅建値理論値は703円/kgで現行建値720円から20円の下げ余地あり。
ニッケルもDown。カッパー同様に100ドルを超える下げ幅で現物11,759ドル、3Mは11,786ドルと下押し。在庫は減少しているがもはや材料視ならず。テクニカルも悪化11,500ドルまで下げ不可避。アルミは小幅にプラス。前週末比1ドル高の1,777ドル、3Mで1,809ドル。泥沼化する米中貿易Warsのなか、ドル安がアルミ相場を支援。しかし当然のことながら弱基調。
13日のアジア太平洋株式市場は軒並み下落。
・米国は対中制裁関税の第4弾として現在対象外となっている3,250億ドル相当の中国製品の輸入にも制裁関税を課す計画について詳細を明らかにする予定。
・中国は米国からの一部輸入品の関税を6月1日から25%に引き上げると発表。規模は600億ドルで2,493品目。
・欧米の株価も下落。ニューヨークダウは一時700ドル超の下落。
・ドルは対円、対ユーロともに下落。
13日のNY原油は続落。前週末比0.62ドル安の61.04ドル。結果的に米中通商協議は不調に終わり、両国の敵対的な関税の引き上げを再開することが金融市場全体を圧迫し、株安連動で原油相場も下落。
13日のNY金は続伸。米中貿易摩擦による株安を受けて上昇。さらに中国の対米報復関税発表で急騰し1,300ドル超え。PGMは反落。株安直撃でPdは33.9ドル安の1,316.8ドル、プラチナは10.7ドル安の854.9ドル。13日のロンドン外為市場で円相場は上昇。前週末比40銭円高ドル安の1ドル=109円10~20銭。米中貿易摩擦激化で安全資産の金と同様に円も買われた。13日の日経平均株価終値は続落で153.64円安の2万1,191.28円。13日のNYダウは大幅反落。前週末比617.38ドル安の2万5,324.99ドルと2月11日以来3か月ぶりの安値。米中対立激化で特にAppleとBoeingが売られた。
情報提供会社: I R universe株式会社