金属国際相場情報
LME&NY&SHFEMarketReport
MIRU MORNING EXPRESS 現地4月24日
『アルミ、ニッケル続落、カッパー浮上』
現地24日のLME市場は、引き続き米の対露制裁緩和期限延長でアルミ、ニッケルが続落。露RUSALからアルミの供給を受けている米企業に対し、米政府が制裁措置への対応期限を延期し、一段の制裁緩和を示唆したことを受け、2週間ぶりの安値をつけた。つまり制裁発表前の水準まで下落しつつある。米財務省は米企業に対する制裁措置への対応期限を6月5日から10月23日に延期すると発表している。
アルミ3Mは前日比68ドルdownの2,227ドルまで下落。先週は2,718ドルと2011年半ば以来、7年ぶりの高値まで上昇していた。アルミは2営業日で10.5%の急落をみている。
ニッケルも続落。3Mは前日比285ドルdownの13,990ドルと4月13日以降で初めて14,000ドルを割りこむ。4月6日以来、やはり米の対露制裁発表前の水準まで後退す。一連の思惑で投機的な値動きを示したが、ニッケルの現物ファンダメンタルは底堅いため、ここからさらに落ちることもないという見方が大勢。LMEニッケル在庫は順調に減少し588トン減の312,324トン。
アルミ、ニッケルの後退とは対照的にカッパーは上昇。前日比70ドル高の7,013ドルを鮮やかにHIT。BHPビリトン所有のエスコンディーダ銅鉱山での労使交渉がスタートしたことも買い要因。エスコンディーダは世界最大の銅鉱山でチリの銅生産全体の18%のシェアがある。ただ現時点では労働争議が起きる雰囲気はなく、労使双方友好的に会談を進める方向となっている。
亜鉛、鉛、錫のマイナーメタル三姉妹は手掛かり材料なくレンジ内で横ばい続く、盛り上がりに欠ける展開。亜鉛は17ドルdownの3,212ドル、鉛は10ドルdownの2,310ドル。錫はインドネシアからの輸出が一時的に止まっている(輸出に必要な推薦状の交付が止まっていることで混乱)にもかかわらず21,100ドルでCLOSE。
NY原油反落。前日比0.94ドルdownの67.70ドル。イランの核合意に向けて米仏首脳が協議したことが不謹慎ながら相場には嫌気されてDown。しかしトランプ米大統領はイランの核開発を制限する現状の合意について、最初から合意を結ぶべきではなかった、とこれまでと同様に批判的ではある。
NY金は反発。前日比9ドル高の1,333ドル。米長期金利の上昇を受けて米株が急落~ドル安の流れで金堅調に。プラチナ反発、パラジウムは続落。米の対露制裁緩和でパラジウムにテクニカルな売りも生じ、一時、4月12日以来の安値955.75ドルをつける。
24日のNYダウは続落。前日比424.56ドル安の2万4,024.13ドル。3Mとキャタピラーの株価が急落しハイテク株安も覆いかぶさり下落。キャタピラーCFOが今年1~3月期の1株利益がピークだった、との見方を示したことで先行き不安が市場に広がった。24日の日経平均株価終値は前日比190.08円高の2万2,278.12円。
ロンドン外為で円相場は5日続落。前日比70銭円安ドル高の1ドル=109円10~20銭。2月上旬以来の円安水準に。米長期金利の上昇で日米金利差拡大が意識され円売りに。
情報提供会社: I R universe株式会社
『アルミ、ニッケル続落、カッパー浮上』
現地24日のLME市場は、引き続き米の対露制裁緩和期限延長でアルミ、ニッケルが続落。露RUSALからアルミの供給を受けている米企業に対し、米政府が制裁措置への対応期限を延期し、一段の制裁緩和を示唆したことを受け、2週間ぶりの安値をつけた。つまり制裁発表前の水準まで下落しつつある。米財務省は米企業に対する制裁措置への対応期限を6月5日から10月23日に延期すると発表している。
アルミ3Mは前日比68ドルdownの2,227ドルまで下落。先週は2,718ドルと2011年半ば以来、7年ぶりの高値まで上昇していた。アルミは2営業日で10.5%の急落をみている。
ニッケルも続落。3Mは前日比285ドルdownの13,990ドルと4月13日以降で初めて14,000ドルを割りこむ。4月6日以来、やはり米の対露制裁発表前の水準まで後退す。一連の思惑で投機的な値動きを示したが、ニッケルの現物ファンダメンタルは底堅いため、ここからさらに落ちることもないという見方が大勢。LMEニッケル在庫は順調に減少し588トン減の312,324トン。
アルミ、ニッケルの後退とは対照的にカッパーは上昇。前日比70ドル高の7,013ドルを鮮やかにHIT。BHPビリトン所有のエスコンディーダ銅鉱山での労使交渉がスタートしたことも買い要因。エスコンディーダは世界最大の銅鉱山でチリの銅生産全体の18%のシェアがある。ただ現時点では労働争議が起きる雰囲気はなく、労使双方友好的に会談を進める方向となっている。
亜鉛、鉛、錫のマイナーメタル三姉妹は手掛かり材料なくレンジ内で横ばい続く、盛り上がりに欠ける展開。亜鉛は17ドルdownの3,212ドル、鉛は10ドルdownの2,310ドル。錫はインドネシアからの輸出が一時的に止まっている(輸出に必要な推薦状の交付が止まっていることで混乱)にもかかわらず21,100ドルでCLOSE。
NY原油反落。前日比0.94ドルdownの67.70ドル。イランの核合意に向けて米仏首脳が協議したことが不謹慎ながら相場には嫌気されてDown。しかしトランプ米大統領はイランの核開発を制限する現状の合意について、最初から合意を結ぶべきではなかった、とこれまでと同様に批判的ではある。
NY金は反発。前日比9ドル高の1,333ドル。米長期金利の上昇を受けて米株が急落~ドル安の流れで金堅調に。プラチナ反発、パラジウムは続落。米の対露制裁緩和でパラジウムにテクニカルな売りも生じ、一時、4月12日以来の安値955.75ドルをつける。
24日のNYダウは続落。前日比424.56ドル安の2万4,024.13ドル。3Mとキャタピラーの株価が急落しハイテク株安も覆いかぶさり下落。キャタピラーCFOが今年1~3月期の1株利益がピークだった、との見方を示したことで先行き不安が市場に広がった。24日の日経平均株価終値は前日比190.08円高の2万2,278.12円。
ロンドン外為で円相場は5日続落。前日比70銭円安ドル高の1ドル=109円10~20銭。2月上旬以来の円安水準に。米長期金利の上昇で日米金利差拡大が意識され円売りに。
情報提供会社: I R universe株式会社