LME&NY&SHFEMarketReport
2019年03月11日
メタルドゥ at 09:44 | Comments(0) | 市況予測
MIRU MORNING EXPRESS 現地3月8日
『米中経済減速懸念から軒並み安、ニッケル失速』
8日発表された2月の米雇用統計が事前市場予測の18万人増加を大きく下回る2万人増であったこと、中国の1~2月貿易が輸出入とも前年割れとなったことなどで、世界経済減速懸念が広まり、リスク回避センチメントに市場は傾いた。
現地時間8日のLME相場は、こうした中ファンダメンタルの強さや米中協議進展期待が継続するものの軒並み下落、週間でもマイナスサイドで引けた。ドル高による圧迫も継続。
ニッケル3Mは続落、失速。前場引け近辺で135ドルほどさげ、後場もう一段下押しされ、13,100ドル割れで引けた。LME在庫は依然として2013年来の低水準、20万トン割れだが、今週初には13,765ドル近辺で抵抗線に突き当たっていた。前日比150ドル安、13,090ドルが終値。
カッパー3Mもニッケルに連れ安で続落。2005年来の低水準にLME在庫はあるものの、最大消費国中国の経済減速懸念と直物/3M物プレミアム縮小が需給緩和を示唆したことなど重なって、直近支持線6,400ドルを下くぐって引けた。全体に商い薄の中、16,000ロットが取引され、この日のトップ。前日比28.5ドル安、6,395ドルが終値。LME在庫は、前日比3,350トン減少、11万6,725トン。LME終値に対し為替113円で、推定銅建値はキロ765円、国内銅建値にほぼ一致。
アルミ3Mは小反発。前場はメタル中唯一ポジティブ領域で取引され、後場やや上値を削って引けた。LMEオンワラント在庫は数年来低水準の65万7,000トンだか、ロシアRusalの制裁解除で30万トンが追加で市場に持ち込まれる可能性が生じていることが逆風となっている。前日比8ドル高、1,872ドルで引けている。LME在庫は、前日比7,625トン減少、122万1,375トン。
亜鉛3M続落、鉛3M反落。両者ともに記録的低水準のLME在庫だが、下げたところで膠着、鉛は直近支持線2,100ドルを下くぐって引けた。
錫3Mは反落。節目21,400ドルを切って引けた。市場参加者はインドネシアからの供給再開後の動向に注視。
NY金は反落。米雇用者数鈍化で逃避的買いが入った。前日比13.2ドル高、1,299.3ドルで引けた。銀は連れて反発。PGM系はPd続落、Pt金に連れて小反発。Pdは利益確定売りに押された。前日比23.4ドル安、14,591ドルで引け。
NY原油は反落。米雇用者数鈍化を嫌気。前日比0.59ドル安、56.07ドルで引けた。8日のNYダウは、5日続落。米雇用増鈍化で売り。引けにかけ買い戻し。前日比23.06ドル安、2万5,450.17ドルで大引け。
8日の日経平均は大幅続落。前日比430円45銭安、2万円1,025円56銭で引けた。景気悪化を警戒。8日のロンドン外為では、対ドル円相場は3日続伸。前日比40銭円高ドル安の1ドル=111円10~20銭程度で取引されている(現地16:00時点比較)。
情報提供会社: I R universe株式会社
『米中経済減速懸念から軒並み安、ニッケル失速』
8日発表された2月の米雇用統計が事前市場予測の18万人増加を大きく下回る2万人増であったこと、中国の1~2月貿易が輸出入とも前年割れとなったことなどで、世界経済減速懸念が広まり、リスク回避センチメントに市場は傾いた。
現地時間8日のLME相場は、こうした中ファンダメンタルの強さや米中協議進展期待が継続するものの軒並み下落、週間でもマイナスサイドで引けた。ドル高による圧迫も継続。
ニッケル3Mは続落、失速。前場引け近辺で135ドルほどさげ、後場もう一段下押しされ、13,100ドル割れで引けた。LME在庫は依然として2013年来の低水準、20万トン割れだが、今週初には13,765ドル近辺で抵抗線に突き当たっていた。前日比150ドル安、13,090ドルが終値。
カッパー3Mもニッケルに連れ安で続落。2005年来の低水準にLME在庫はあるものの、最大消費国中国の経済減速懸念と直物/3M物プレミアム縮小が需給緩和を示唆したことなど重なって、直近支持線6,400ドルを下くぐって引けた。全体に商い薄の中、16,000ロットが取引され、この日のトップ。前日比28.5ドル安、6,395ドルが終値。LME在庫は、前日比3,350トン減少、11万6,725トン。LME終値に対し為替113円で、推定銅建値はキロ765円、国内銅建値にほぼ一致。
アルミ3Mは小反発。前場はメタル中唯一ポジティブ領域で取引され、後場やや上値を削って引けた。LMEオンワラント在庫は数年来低水準の65万7,000トンだか、ロシアRusalの制裁解除で30万トンが追加で市場に持ち込まれる可能性が生じていることが逆風となっている。前日比8ドル高、1,872ドルで引けている。LME在庫は、前日比7,625トン減少、122万1,375トン。
亜鉛3M続落、鉛3M反落。両者ともに記録的低水準のLME在庫だが、下げたところで膠着、鉛は直近支持線2,100ドルを下くぐって引けた。
錫3Mは反落。節目21,400ドルを切って引けた。市場参加者はインドネシアからの供給再開後の動向に注視。
NY金は反落。米雇用者数鈍化で逃避的買いが入った。前日比13.2ドル高、1,299.3ドルで引けた。銀は連れて反発。PGM系はPd続落、Pt金に連れて小反発。Pdは利益確定売りに押された。前日比23.4ドル安、14,591ドルで引け。
NY原油は反落。米雇用者数鈍化を嫌気。前日比0.59ドル安、56.07ドルで引けた。8日のNYダウは、5日続落。米雇用増鈍化で売り。引けにかけ買い戻し。前日比23.06ドル安、2万5,450.17ドルで大引け。
8日の日経平均は大幅続落。前日比430円45銭安、2万円1,025円56銭で引けた。景気悪化を警戒。8日のロンドン外為では、対ドル円相場は3日続伸。前日比40銭円高ドル安の1ドル=111円10~20銭程度で取引されている(現地16:00時点比較)。
情報提供会社: I R universe株式会社