LME&NY&SHFEMarketReport
2018年03月12日
メタルドゥ at 09:25 | Comments(0) | 市況予測
MIRU MORNING EXPRESS 現地3月9日
『底打ちを経て反発 NICKEL&COPPER HIGH』
現地9日のLME市場は、米の鉄鋼、アルミの輸入制限正式決定を受けて前半弱含むも、その影響が限定的であるとの冷静な見方に変わり、底打ちを経て買われ上昇に転ずる。トランプ米大統領は鉄鋼に25%、アルミに10%の関税を課す。カナダ、メキシコは適用除外とし、15日以内に発効する予定。これを受けて中国は関税に断固反対すると表明、EUは関税で被害を受けた場合、WTOに提訴する構えだと警告。金属アナリストは、関税が世界のGDPに与える影響はさほどでもなく、金属市場にとっても与える影響は小さい。しかし関税によって世界の貿易摩擦が拡大し、世界のGDPを押し下げるようなことになれば金属市場もダメージを受けることになる、と言及。
これによってカッパー、アルミ、鉄鋼めっきに使われる亜鉛は値下がりしたが、後半に、盛り返す。
盛り返しを主導したのはNICKEL。3か月先物価格は570ドル高の13,840ドルまで上昇。LMEニッケル在庫は1,890トン減の32万8,998トン。減少つづけるニッケル在庫とLIB向けのニッケル需要増に再び注目。9日のLME市場のベストパフォーマーがニッケル。昨年6月の8,680ドル安値から18年に入っての最高値14,420ドルまで66%の価格上昇率を示したニッケル。中国の李首相が、引き続き電気自動車の購入に対して補助金を出し、拡販を続けるべき、との考え方を明らかにしたことでEV向けLIB需要増が意識され、ニッケル相場が押上げられた。
カッパーも反発。128ドル高の6,962ドル。チリ、アントファガスタ のロス・ペランプレス鉱山で労働組合が会社側からの新労働協約提案を拒否。ストライキに入ることを宣言したことで上昇。LMEカッパー在庫は3,750トン減の31万1,125トンに。
アルミも上昇。ドル高を受けて2,093ドルまで下落するも、米雇用 統計で平均時給の伸びが鈍化したことを受けてドル安に転じると2,134ドルまで上昇した。続落していた亜鉛も反発。引け際に44ドル高の3,277ドルまで上昇す。亜鉛在庫は2,650トン減の20万2,575トン。鉛も39ドル高の2,376ドルと反発。
2月の米雇用統計は非農業部門雇用者数が前月比31万3,000 人増加し、1年7カ月ぶりの大幅な伸びとなった、事前予想は20万人増。時給は前月比0.1%増にとどまる。
9日のNY原油は急反発。前日比1.92ドル高の62.04ドル。NY株価の高騰が好感され上昇、あたリビアの油田の稼働停止が継続していることも買い材料となった。NY金は前日比2.3ドル高の1,324ドル。米輸入関税に対する警戒感が後退したこと、米朝首脳会談合意でリスク選好の動きとなったことを受けて軟化したが、ドル安移行で金は上昇した。他、銀、PGMもNY株高を受けて上昇。
9日のNYダウは大幅続伸、前日比440.53ドル高の2万5,335.74ドル。上昇幅は2月6日以来、1か月ぶりの大きさ。2月の雇用統計を好感した大幅上げ。9日の日経平均株価終値は前日比101.13円高の2万1,469.20円。9日のNY外為市場で円相場は続落。前日比60銭円安ドル高の1ドル=106円75~85銭。
情報提供会社: I R universe株式会社
『底打ちを経て反発 NICKEL&COPPER HIGH』
現地9日のLME市場は、米の鉄鋼、アルミの輸入制限正式決定を受けて前半弱含むも、その影響が限定的であるとの冷静な見方に変わり、底打ちを経て買われ上昇に転ずる。トランプ米大統領は鉄鋼に25%、アルミに10%の関税を課す。カナダ、メキシコは適用除外とし、15日以内に発効する予定。これを受けて中国は関税に断固反対すると表明、EUは関税で被害を受けた場合、WTOに提訴する構えだと警告。金属アナリストは、関税が世界のGDPに与える影響はさほどでもなく、金属市場にとっても与える影響は小さい。しかし関税によって世界の貿易摩擦が拡大し、世界のGDPを押し下げるようなことになれば金属市場もダメージを受けることになる、と言及。
これによってカッパー、アルミ、鉄鋼めっきに使われる亜鉛は値下がりしたが、後半に、盛り返す。
盛り返しを主導したのはNICKEL。3か月先物価格は570ドル高の13,840ドルまで上昇。LMEニッケル在庫は1,890トン減の32万8,998トン。減少つづけるニッケル在庫とLIB向けのニッケル需要増に再び注目。9日のLME市場のベストパフォーマーがニッケル。昨年6月の8,680ドル安値から18年に入っての最高値14,420ドルまで66%の価格上昇率を示したニッケル。中国の李首相が、引き続き電気自動車の購入に対して補助金を出し、拡販を続けるべき、との考え方を明らかにしたことでEV向けLIB需要増が意識され、ニッケル相場が押上げられた。
カッパーも反発。128ドル高の6,962ドル。チリ、アントファガスタ のロス・ペランプレス鉱山で労働組合が会社側からの新労働協約提案を拒否。ストライキに入ることを宣言したことで上昇。LMEカッパー在庫は3,750トン減の31万1,125トンに。
アルミも上昇。ドル高を受けて2,093ドルまで下落するも、米雇用 統計で平均時給の伸びが鈍化したことを受けてドル安に転じると2,134ドルまで上昇した。続落していた亜鉛も反発。引け際に44ドル高の3,277ドルまで上昇す。亜鉛在庫は2,650トン減の20万2,575トン。鉛も39ドル高の2,376ドルと反発。
2月の米雇用統計は非農業部門雇用者数が前月比31万3,000 人増加し、1年7カ月ぶりの大幅な伸びとなった、事前予想は20万人増。時給は前月比0.1%増にとどまる。
9日のNY原油は急反発。前日比1.92ドル高の62.04ドル。NY株価の高騰が好感され上昇、あたリビアの油田の稼働停止が継続していることも買い材料となった。NY金は前日比2.3ドル高の1,324ドル。米輸入関税に対する警戒感が後退したこと、米朝首脳会談合意でリスク選好の動きとなったことを受けて軟化したが、ドル安移行で金は上昇した。他、銀、PGMもNY株高を受けて上昇。
9日のNYダウは大幅続伸、前日比440.53ドル高の2万5,335.74ドル。上昇幅は2月6日以来、1か月ぶりの大きさ。2月の雇用統計を好感した大幅上げ。9日の日経平均株価終値は前日比101.13円高の2万1,469.20円。9日のNY外為市場で円相場は続落。前日比60銭円安ドル高の1ドル=106円75~85銭。
情報提供会社: I R universe株式会社